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どうやら終ったらしい。
「相葉君。おつかれさま。後で見せるから、ちょっと向こうで休んでて。」
被写体であった、スカウトされた子、“相葉” とやらが、こっちに来る。スタッフ、潤に気が付いて、
「潤、この子、スカウトの子。カメラテストしたの。」
相葉、“ど、どうも・・・” と。
相葉の後ろにもう一人。さっき、相葉に指示してたヤツだ。潤の視線に気づき、スタッフ、
「相葉君のお友達。付き添いだって。」
「へぇ。保護者付き・・・ねぇ。」
潤のやや嫌みな言い方。
「櫻井です。相葉の友人です。保護者に見えましたか。もしや目がお悪い？ 視力矯正器具メーカーにはJINSがおススメですよ。」
切り返す櫻井。
つまる潤。
相葉、関せず、さっき潤がいたソファーに。櫻井も。コーヒーが運ばれる。潤、突っ立って見てる。カメラマンが来て、タブレットに大写しにしたさっきの写真二人に見せはじめる。
“いいじゃん” “これがオレ？” “こっちもいいでしょ”・・・・・・。
その気にさせるいつもの流れ。
潤、芸能に興味があったから自分で応募した。すぐにカメラテストに呼ばれ撮影。仕上がりを皆で見て、スタッフも納得、自分もその気になった。で、登録。だが、大変なのはココからだ。事務所の力も大事だが、自分もかなり努力しないと。それが、この、長身にできるのかな？ ま、いいけど。
「相葉君。イケルよ。キミ。やっぱり。」
「そうすかね・・・・。」
「うん。ウチで扱わせてよ。」
「えぇーー・・・・。翔ちゃん・・・どう思う？」
「う・・ん。あの、具体的な仕事内容は？」
「うん。最初は雑誌の端っこから。慣れてきて、支持が増えてきたら大きくなってくよ。」
「では？ その、支持が、得られなければ？」
「そこなんだ。保証はできないからね。」
「オレ。どうしようかな？」
「登録料とか？ 預け金のような物は？」
「えーーーっ！ オレ、金ねーよ。」
慌てる相葉に翔黙っててって。スタッフ、笑顔で、
「基本頂きませんよ。」
「レッスンはあるんですか？」
「もちろん。自由参加だけど建前ね。厳しいよ。」
「へぇ・・・」
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作者名：ランプ
| 作成日時：2015年1月29日 9時
