【APH】ヘタリアでコルコル。

☆黒イギリス！　　＊イギリス＊　　その2 ページ21

「目ぇ覚ませ！！！A！！」


ほんの少しだけ目を開けると、
そこにはやっぱりイギリスがいて。

どうせ手も動かせない、
そう思いながらも少しだけ動かしてみる。


A「…あれ？何もついてない…」

すぐに目を開けるとそこには、
心配そうなイギリス。

イギリス「！大丈夫か？ずっとうなされてたんだぞ…！」

A「…ってことは、夢…？」

Aはベッドから降りると机の引き出しの中を見てみる。
そこにはゴムのようなものも鎖も何もない。

A「…ゆ、夢か〜！」

イギリス「とりあえず何もなくてよかった」

A「ごめん…ありがと。それと今って何時？」

イギリスの頭上にある携帯を取り、
携帯の光に目を細める。

イギリス「ん……2時だな」

A「2時！？あぁ〜…ほんっとごめん」

イギリス「心配すんな。とりあえずお前が無事でよかった」

Aを優しく抱きしめる。

A「よかった…いつものイギリスだ」

イギリス「いつものってなんだよ、いつものって」

A「さっき夢でイギリスが―――あっ！やっぱなんでもない！」

言うわけにはいかないな…！と思い、
なかったことにするが、自分の名前が出てきたイギリスは眉を歪める。

イギリス「夢の中で俺が何をしたんだ？」

A「あー、えーっと…」

イギリス「言えよ。じゃないと寝かせてやらねぇぞ」

ニヤリと不敵そうな笑みを浮かべると、
そっと手を滑り込ませてくる。

だけど本音を言うと夢の中のイギリスとはまた違って、
この手にぬくもりが感じられて…

A「…んっ……でも…」

イギリス「ほらとっとと言えよ」

イギリスにとって、
Aから夢の話を聞いてどう思うのかはわからない。
でも早く聞きたい。故に急かしている。
だが逆にこのまま抱いていられるのもいいわけで。
つまりどちらもイギリスにとっては得なのだ。


A「い、言うから！！手離して…っ！」

イギリス「おっ、ようやくか」

スルッと手を離す。
夢のことを話すA。

イギリス「…んなことしねえから安心しろ。まあAがお望みならしてやってもいいけどな！」

A「少し嬉しそうに言わないでよ。こっちは嫌だったんだから〜…」

イギリス「す、すまない…」


申し訳なさそうに言うと、
再び抱き寄せてキスをするイギリス。



イギリス「いいか、よく覚えとけよ。一度しか言わねえからな。
　 ―――俺はAを傷付けたりなんて絶対にしない。愛してるからな」

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