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「ちと待ってろ。すぐ帰らせる」
ノルウェーは部屋を出ていこうとするが、それをAが引き止めた。
「あ、あの…デンマークさん…ですよね?来て早々生意気なことを言って申し訳ありませんが、少しだけでもお話がしてみたいなあって…」
ノルウェーは返答に迷った。
あのあんこのことだ。Aを見た瞬間、「いい女だっぺー!」とか何か色々馬鹿なことを抜かしてアホ面で抱きしめたりしてくるかもしれない。
口元に手を寄せて悶々考える。
「ちっ、あのあんこ急に来やがって…」
「あの…だめですか…?」
Aは小声で言いながら眉間に皺を寄せるノルウェーをちらちら見た。
「うっ…」
ノルウェーに罪悪感が湧いてきた。
会わせないと可哀相だ。
しかしあんこにAを取られたくない。
「わがった。いいべ。しかし、俺はAをぜってぇに守る。あんこなんかに渡さないべ?」
「はあ…?」
ノルウェーは怪訝な表情をするAの手をぎゅっと握って、部屋を出る。
外からは「ノルー!!はよ出ろー!」という大きい声が響いていた。
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すずこ(プロフ) - ノルシャさん» ノルくんの小説少ないですよねえ…。コメありがとうございます!頑張ります。 (2017年4月15日 21時) (レス) id: 0e4c91a486 (このIDを非表示/違反報告)
ノルシャ(プロフ) - 私ノルウェー領なんです!ノーレの小説書いている人少ないんでありがたいです。これからも頑張って下さい!! (2017年4月10日 17時) (レス) id: b860529f0f (このIDを非表示/違反報告)
すずこ(プロフ) - 桜 水樹さん» コメありがとうございます。ノルくん最高ですよね! (2017年4月9日 5時) (レス) id: 0e4c91a486 (このIDを非表示/違反報告)
桜 水樹 - ノルウェー最高…ごはぁっ!!(吐血) (2017年4月9日 3時) (レス) id: 0aefdd481f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すずこ | 作成日時:2017年4月7日 10時