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第1話 ページ4

あれから私の話をして、少年の話を聞いた。
少年はやはりここに一人で住んでるらしい。
両親については「わからない」と言われてしまった。


「それじゃあAは全く別の場所からここに来たんだね」

「あぁ、けど、少年の話を聞くと私が帰る場所がどこかわからなくなった」


少年は、ヒソカ君は教育を受けていないらしい。
そのせいかもしれないが、私が知る世界と彼の話す世界が合致しない。


「あの街へ行けばわかるかもしれないけど...そういえばあの街は何て言うのかな?」

「グラムガスランド」

「ぐらむ、がす?」


聞いたことのない街。
世界中の地名を覚えている訳じゃないが、あんなに賑わっているのなら知名度が高いはずだ。


「一度、あの街へ行ってみないとわからないか...」

「行くの?あそこへ?」

「あ、うん、そのつもり」

「なら明日以降にした方がいいよ。街までは少し離れていて、野盗もでるから日が上っているときにさっさと行くのが安全」


言われて気づいた。
太陽はもう沈み始め、辺りが赤く染まりだしている。


「野盗...なら、少年の言う通り明日の方がいいね」

「うん、そうして」


少年はにこりと笑ってから、別の部屋へと移った。
何かしている少年の後ろ姿を見て、部屋の中の様子を見る。
お世辞にも綺麗とは言えない。
基本的には今いるここが生活空間だろう。
お風呂として使っているのは家の裏手にある川、トイレは......知らぬが花というやつだ。


「ごめん、今これしかないんだ」


そう言って少年から渡されたのは、少し痩せた色の悪いリンゴ。


「いや、ありがとう。でも、良いのか?」

「何で?」

「これしかないなら私に渡さないで、明日君が食べた方が良いんじゃないかなって」

「...大丈夫、A一人くらいは養えるって言ったのは嘘じゃないよ。ただ、急だったからこれしかないんだ」

「そう、なんだ...」


少年の発言ははっきり言って疑わしい。
雨風しのげるという意味でここに留まらせてもらうが、中学生ほどの子供に養われるわけにはいかない。


「完全に暗くなる前に水浴びしてくるけど、Aはどうする?」

「あ〜...」


風呂でなくとも、体を洗いたい。


「少年の後で行くよ」

「わかった。じゃあなるべく早く済ませるね」


少年が出ていき一息つく。


「......お腹減った」


渡されたリンゴに口を近づけるが


「......」


持ち上げたリンゴを口へ運ぶことなく、ぼろぼろのテーブルへ置いた。

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ユゥ - 更新おねがいします!!!!!!!!!!! (9月7日 23時) (レス) @page27 id: 5d8fa42b34 (このIDを非表示/違反報告)
かすみ(プロフ) - 好きです!!!!!!!!!!!!!!!!!! (8月10日 1時) (レス) @page27 id: e53abe021c (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 最高です!!!!!!!! (7月31日 8時) (レス) id: 160db3b238 (このIDを非表示/違反報告)
- ひ、ひぇえええめっちゃくちゃおもれええ (2022年9月26日 9時) (レス) @page27 id: ab3a56c6fc (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - リィさん» ありがとうございます (2022年8月14日 0時) (レス) id: 8eeddf36f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:00 | 作成日時:2019年6月11日 21時

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