Ep.8,,,ハニーサックルの蜂蜜 ページ23
私が部屋を出てすぐ、ヒソカも出ていったようだ。
玄関の扉が閉まる音が聞こえた。
「っぁぶねぇ...」
扉を背にずるずると床にへたりこむ。
さすがに日本人としては先程の行為は耐えかねる。
ヒソカと対等でいられるように振る舞うのもなかなかに難しい。
同様を悟られないために部屋を出たが、今日一日付き合ってくれたヒソカには悪いことをした。
「くっそ...最近あいつ何なんだ...？」
距離が近いような、色気が漏れてるような、甘えてるような。
何だかんだ言っても、私にとってヒソカは大切な存在だ。
友人として好意もある。
しかし今のままだとそれが異性への好意に変わりそうで怖い。
「あいつは一番好きになったら駄目だろ...」
ほだされそうだ。
視界にかかる前髪をくしゃりと掻く。
その時薄ぐらい部屋の隅から声が響いた。
「へ〜、お前らってそういう関係なんだ」
「っ！？」
「確かにあいつに惚れるとか悪趣味」
壁にもたれ掛かるイルミ。
そっと音も立てずこちらへ歩み寄ってくる。
「イルミ、てめえ、誰の許可を得て部屋にはいった...」
「そんな怖い顔しないでよ。空気読んで二人を邪魔しないようにここにいたんだから」
「頼んでねぇよ」
へたりこむ私の腕を掴み無理やりたたされた。
骨が軋むような鈍い痛みに思わず声が漏れる。
「痛っ」
「ねぇ、お前さ、ヒソカにするぐらいなら俺にしなよ」
「何言ってっ...つっぁ！」
腕を振り払おうとするも、より力を込められ痛みが増した。
「これでもさ、結構お前のこと気に入ってるんだよ？」
なんだこれ。
なんなんだこれ。
好きだ気に入ってるだぴーちくぱーちくと。
あー、くっそ、腕痛ってぇなぁ...。
「今日は厄日か...？」
「何？」
「どいつもこいつもうるっせぇんだよっ」
面倒事は嫌いだ。
うぜぇ事も嫌いだ。
煩わしい事も大嫌いだ。
「あ〜も〜せっかくのショッピングで雨に降られるしヒソカは色気が駄々漏れだしお前は勝手に部屋に入るし腕は痛ぇし、というかとっとと放せってんだ」
一息で捲し立てた私に意表を突かれたのか簡単に腕を振り払えた。
「お前もヒソカも恋愛しねぇのかおい」
好きになってほしいって言えば好きになるのか？
ほしいって言えばもらえるもんなのか？
そのくせ迷惑かけてもお構いなしか？
あ”あ”ぁ”ん”？？
「真っ当に恋愛できるようになってから出直せガキんちょっ！」
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ユ - お、面白すぎる、、、！貴方様は物語を考える天才ですか！？ (2022年9月26日 16時) (
レス) @page31 id: ab3a56c6fc (このIDを非表示/違反報告)
むちょ - 言葉では表せられないぐらいとても素敵な小説でした！なんとも言えない空気感がとても好きです。 (2022年8月19日 1時) (レス) @page31 id: cded16a817 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - でぶきさん» コメントありがとうございます。 (2022年8月1日 20時) (レス) id: 8eeddf36f5 (このIDを非表示/違反報告)
でぶき - あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ (2022年6月26日 12時) (レス) @page28 id: 804c35253a (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - ユウさん» そう言って頂けて嬉しいです。しかし、ごめんなさい、まだ完結していません。長く更新していないのでたぶん誰かが完結してるとしてしまったんだと思います。今は別の作品を進めているところです。またしばらくしたら更新していく予定です。 (2019年11月29日 0時) (レス) id: 8eeddf36f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：００ | 作成日時：2019年6月9日 0時
