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ショッピングを楽しんだは良いが、帰りがけに強烈な夕立に出会い家の中に駆け込んだ。
「あ〜、ったく、二人して濡れ鼠だな。───ほら」
ヒソカにタオルと着替えを投げ渡し自分も濡れた髪を拭う。
渡した着替えはイルミのものだが、まぁいいっしょ。
雨に濡れヒソカはすっかり素顔。
「何？」
「いや、お前の素顔を久しぶりに見たなって」
「あぁ、そういえば最近は店長と客って間柄だったからね」
ヒソカの世話になっていた頃は素顔なんて見慣れていた。
「今日イルミは？」
「ヒソカがいるから暇を出した」
「僕、荷物持ち兼ボディーガードだったわけね」
ヒソカはソファーへ座ると先程まで持っていた大量の荷物に目を向ける。
その姿を横目に自分も着替えてから紅茶を入れた。
「ほら」
「どうも、今日は何の蜂蜜だい？」
「いや、入れてない。何か入れるか？」
「ん〜...ローズマリーの蜂蜜なんてどうかな？」
「お、良いチョイスをするな、持ってきてやるよ」
ローズマリーの蜂蜜はハーブの香りと上品な甘さが特徴だ。
やや甘味が強いものの後味は爽やかな清涼感がありダージリンによく合う。
「こうして二人で紅茶を飲んでいると昔を思い出すね」
「珍しいな、お前が思い出話なんて」
「自分の過去は忘れたけど、貴方との思い出はまた別だから」
「。。お前だからローズマリーを選んだのか？」
「さてね、僕は君が思っているより花言葉の知識なんて持ち合わせていないよ」
ローズマリーの花言葉の一つに「追憶」がある。
こうしてひとつのソファーで二人肩を並べて紅茶を飲むのは懐かしさがあった。
「そうだ、髪を乾かしてくれるかい？」
「は、めんどくさい」
「そう言わずに」
私が座る目の前に座り自分の背中を預ける。
言っても聞かないと諦めつつヒソカの首にかけてあるタオルを持ち髪を拭き始める。
「おいまだ結構濡れてるじゃねぇか、風邪引くぞ」
「だから貴方に乾かしてもらうんだよ」
雨の音と髪を拭く音。
部屋には紅茶の香り。
少しセンチメンタルになりそうな雰囲気、
「貴方は良い匂いがする」
をぶち壊すヒソカ。
ヒソカを挟むように寛いげていた私の足に腕を回し擦り寄った。
「おや、ここはそういうお店ではございませんよ」
「残念、これくらいじゃぁ、貴方を動揺させられないか」
「...私を動揺させたいのならこれくらいはして頂かないと」
ヒソカの髪を拭いていたタオルを彼の顎に引っかけその両端を引く。
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ユ - お、面白すぎる、、、！貴方様は物語を考える天才ですか！？ (2022年9月26日 16時) (
レス) @page31 id: ab3a56c6fc (このIDを非表示/違反報告)
むちょ - 言葉では表せられないぐらいとても素敵な小説でした！なんとも言えない空気感がとても好きです。 (2022年8月19日 1時) (レス) @page31 id: cded16a817 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - でぶきさん» コメントありがとうございます。 (2022年8月1日 20時) (レス) id: 8eeddf36f5 (このIDを非表示/違反報告)
でぶき - あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ (2022年6月26日 12時) (レス) @page28 id: 804c35253a (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - ユウさん» そう言って頂けて嬉しいです。しかし、ごめんなさい、まだ完結していません。長く更新していないのでたぶん誰かが完結してるとしてしまったんだと思います。今は別の作品を進めているところです。またしばらくしたら更新していく予定です。 (2019年11月29日 0時) (レス) id: 8eeddf36f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：００ | 作成日時：2019年6月9日 0時
