Ep.7,,,ローズマリーの蜂蜜 ページ20
「で？」
「でって？」
「お前の目的は何だ、ヒソカ」
休日のショッピングモール。
久しぶりに買い物でもとヒソカを連れてやって来た。
「やだなぁ、目的なんてないよ。ただ君らを会わせたら面白そうだと思ってね」
「んな理由で物騒な客を紹介すなっ！」
「僕やイルミだって常連でしょ？」
「おう、だからこれ以上物騒な客を増やしたくない」
「でも、気に入ってるだろ？僕らのこと」
「さぁね」
否定はしない。
物騒なことを抜きにすれば、彼らはユニークで面白い。
「いつ殺されるかビクビクしているかもしれないぞ」
実際最初の頃はそうだった。
私がヒソカに会ったとき彼はまだ15·6歳ですでに”ヒソカ”だった。
だからそのために自分の情報は出さないことにしたのだ。
私に謎があるうちは気まぐれに殺されることはないと踏んだから。
「おやおや、それはひどい誤解だよ」
「どーだか」
「じゃなきゃ、急な呼び出しに応じないでしょ？」
大袈裟に肩をすくめおどけて見せる。
そういうところだ。
とは言え、決して友人の多くない私にとって確かに休日の呼び出しに応じてくれるヒソカは貴重な存在ではある。
「はぁ、まぁ良い、実際殺されるなんて思ってない」
「へ〜、それはどうしてだい？」
「友達だから」
私の回答にヒソカは腹を押さえて笑いだした。
「僕を友達と公言するなんてね」
「何だ、友達じゃないのか？」
「...そうだねぇ、友達かな？今は」
やな言い方だ。
しかし、そんなことをいちいち気にしていたらヒソカとはやっていけない。
特に突っ込むことなく、まずは服を買いにいく。
「えっと、新しいTシャツと...」
「たまにはこういうのはどう？」
ヒソカに渡されたのはハイウエストの黒いスカート。
「ヒソカ様、私に女性ものを来てほしいとは特殊なプレイのご要望ですか？」
「着てくれるならそういうことでも構わないよ」
「申し訳ありません。当店はそのようなサービスはしておりません」
「ふーん...イルミは泊めてるのに？」
「近い近い近い」
顔をずいっと近づけられ、至っていつも通りにかつ不機嫌そうに言われる。
しかし、私のビジネスとヒソカは関係ない。
「ヒソカが気にすることじゃないだろ」
「...あぁ、その通りだよ」
私の返事を聞いたヒソカは不気味なほど穏やかな笑みを作った。
本心を隠す鉄壁の仮面。
「僕は向こうにいるよ」
ヒソカの背が服の向こうに消える。
私は彼の考えていることがわからない。
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ユ - お、面白すぎる、、、！貴方様は物語を考える天才ですか！？ (2022年9月26日 16時) (
レス) @page31 id: ab3a56c6fc (このIDを非表示/違反報告)
むちょ - 言葉では表せられないぐらいとても素敵な小説でした！なんとも言えない空気感がとても好きです。 (2022年8月19日 1時) (レス) @page31 id: cded16a817 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - でぶきさん» コメントありがとうございます。 (2022年8月1日 20時) (レス) id: 8eeddf36f5 (このIDを非表示/違反報告)
でぶき - あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ (2022年6月26日 12時) (レス) @page28 id: 804c35253a (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - ユウさん» そう言って頂けて嬉しいです。しかし、ごめんなさい、まだ完結していません。長く更新していないのでたぶん誰かが完結してるとしてしまったんだと思います。今は別の作品を進めているところです。またしばらくしたら更新していく予定です。 (2019年11月29日 0時) (レス) id: 8eeddf36f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：００ | 作成日時：2019年6月9日 0時
