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「ふん、甘いものは嫌いね」
「そうでございますか。残念です、当店の蜂蜜はクロロ様もおきに召して頂けた自慢の品なのですが」
「...」
「”まだ”フェイタン様のお口には合わないようで...」
「...オマエ、死にたいか？」
フェイタンの纏うオーラが揺らめき殺気が滲む。
おー、怖いねぇ。
「滅相もございません」
「...ちっ」
舌打ちしたあとフェイタンは蜂蜜の瓶を開ける。
冷静で落ち着いているように見えるが好戦的で短気なところがあり馬鹿にされるのが嫌い、と。
「...」
自ら蜂蜜を入れた珈琲を前に眉を寄せ眉間にシワを寄せる。
そして一口。
「...」
「いかがですか？」
「...甘たるよ」
「それでは新しいものにお変えしましょう？」
「...別にいいね」
不機嫌そうに二口目を飲む。
おきに召したようで何よりだ。
甘いものが嫌いと言う彼にこの蜂蜜は相性がいい。
「何ニヤニヤしてるね」
「いつも通りでございますよ」
アーモンドの蜂蜜は香りも風味もとても強い。
だからわずかな量でしっかりアクセントがつき甘くなりすぎない。
珈琲とアーモンド独特の香ばしい風味は非常にあい甘いものが苦手な人でも楽しめる。
とはいえ甘さも強いので入れすぎ注意。
「フェイタン様、お待たせしてしまい申し訳ありませんでした。こちらが御注文頂いたクロロ様の「いつもの」、珈琲と蜂蜜プリンでございます」
「またく、遅すぎよ。それでよく客商売ができるね」
渡した袋を受けとるとドアえと向かうが途中で足を止める。
「ワタシ甘いもの嫌いよ、でもごくたまになら悪くないね」
「光栄でございます。ではごくたまに、当店にご来店頂けたらと」
「ふんっ」
フェイタンは振り返ることなく店から出ていった。
最後まで素直じゃないな。
「イルミ、もう出てきていいですよ」
「...この店、サービスし過ぎじゃない？」
またゾルディックからご要望頂くので大丈夫。
イルミはクロロはともかくあまり旅団のメンツと顔を合わせたくないらしい。
「にしても珍しいね。店長やってるときのお前が突っかかるなんて」
「...そうですね、店長だから、ですかね」
フェイタンを煽るためとは言え店主としてはあるまじき。
「そういえばアーモンドの花言葉は？」
「おや、貴方も珍しいですね、花言葉に興味が？」
「だってお前いつも出すときに意味を持たせるだろ」
「えぇ、確かに」
アーモンドの花言葉は「愚かさ」。
フェイタンには絶対言えないな。
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ユ - お、面白すぎる、、、！貴方様は物語を考える天才ですか！？ (2022年9月26日 16時) (
レス) @page31 id: ab3a56c6fc (このIDを非表示/違反報告)
むちょ - 言葉では表せられないぐらいとても素敵な小説でした！なんとも言えない空気感がとても好きです。 (2022年8月19日 1時) (レス) @page31 id: cded16a817 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - でぶきさん» コメントありがとうございます。 (2022年8月1日 20時) (レス) id: 8eeddf36f5 (このIDを非表示/違反報告)
でぶき - あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ (2022年6月26日 12時) (レス) @page28 id: 804c35253a (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - ユウさん» そう言って頂けて嬉しいです。しかし、ごめんなさい、まだ完結していません。長く更新していないのでたぶん誰かが完結してるとしてしまったんだと思います。今は別の作品を進めているところです。またしばらくしたら更新していく予定です。 (2019年11月29日 0時) (レス) id: 8eeddf36f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：００ | 作成日時：2019年6月9日 0時
