失恋確定演出【宮侑】

失恋確定4 ページ5

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「ねぇねぇ聞いた？今日転校生くるんやって！」


「え、イケメン!?」


「ちゃうちゃう、女子って聞いたで」





「おいおい、俺な、ちょっと見てしまってんけど、結構可愛いで！」


「まじか！やっとこのむさ苦しい空間に天使が！」


「女子ちょい少ないもんなあ、てかそれ大ニュースやって！」






転校生？



女子？



可愛い？




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待ってそんなの聞いてない


え、やばいよやばすぎる、なんでかって？


だってさ、ほかの女子はこの学校の男子の方が侑より身近で親しみやすいから他の男子とくっつくんだよ。まず、侑は皆のアイドルみたいな存在だから告白だっていっぱいあるけど、振られんのは分かってるから、他の男子に告られたら普通付き合う。


でも！だけど！

転校生なんて他の男子は皆スタートダッシュ同じだから侑が好きになったらどれくらいの差でその転校生ちゃんとゴールインするかわからない。やばいな。





「わーお、Aさ、うかうかしてるとやばいかもしれへんな」


「なに、しぃちゃんは私の心の中が読めるの」


「まあね。」




そしてSHR


皆転校生の話題で持ち切りだった。どんな子、可愛いの、美少女？、などなど


そしてかくいう私としぃちゃんも



「ねえ、しぃちゃん、私な、可愛い子って自分の魅せ方を知ってるんだと思うんよ」


「どうしたんいきなり。まあそうかもな」


「いや、そうじゃないと困る。本当に元から綺麗な性格で、知らず知らずのうちに周りを惹き付けるとか、ありえないよ。きっとそうだもん」


「完全なる願望やな。まあ実際、美少女なのに性格も良かったら絶対周囲に勝ち目なんてあらへんな。でも、あんたも性格はいいと思うで？それに普通に美人さんやん」


「しぃちゃんにそう言われると嬉しいけど、男子から彼女にしたいとか思われる性格じゃないんだって、私。侑に前そう言われた」




そう、私は別に超モテるとかそんなことない

ただ、男子と普通に話せるだけ。侑＆治と一緒にいたからか男子特有のノリみたいなのにもついていける。周りから仲が良いからモテると思われがちだけど、そんことはなく女子だけど男子みたいで話しやすいという感じだ。いや、それでいいのか私


なんならしぃちゃんの方がモテる。ちょっとクールで、姉御肌みたいなところがあって彼女にしたいと思う男子は少なくない


そんなことを話していたらドアがガラリと開いた

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