失恋確定演出【宮侑】

失恋確定2 ページ3

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私は侑に女子として見られていない



幼い頃からの癖で互いの部屋には無断で入れるし、勝手にベッドで漫画読んでても特に問題ない。そして会話する時はベッドに2人腰掛けて話す。その距離わずか数cm。
私たちにとって普通のこと。私だって今更緊張はしないけど汗臭くないかなとか好きな人の前では気にしてしまう。もちろんそれは私だけだけどね。




「どうなの侑、例の篠原さんとやらは」


ああ、もうなんで自分からこんな話題振ってんだろ

聞きたくないのに、でも不安で聞きたい


「次の部活オフの日出かける約束した」


「ほー順調そうですな」


うそ、そんなこと思ってない、順調じゃダメなのに


その後もくだらない会話している最中もつい気になってる自分が情けない



「でもなー今回はあんま希望ないんや。ちょっとアピールが遅かったかもしれん」



「また？侑モテんのにバレーの影響で近寄りがたいイメージあるから普通の男子に取られるんだと思
うなー」



それを聞いて安心してる自分がいやだ。あわよくば次好きになるのは私であって欲しいとか心のどこかで思ってる自分が嫌いだ。







でも、侑にとってこの恋愛相談ができる幼馴染という立場は誰にも譲りたくないと思う。
彼がこの話をするのは治を除けば私だけ。この場所くらいは独占していたい。



だから、告白なんかしない。最初から希望もないし、自分からこの関係を壊しかねないことは絶対しない。この気持ちがバレたら侑と気まずくなるのは目に見えている。侑がそんなことで離れるような奴じゃないってのは私だって分かってるけど、どうしてもそれだけは避けたい





私は約10年間この想いを彼に隠して過ごしている

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