失恋確定演出【宮侑】

失恋確定15 ページ16

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「ふふふふーん！ふふふふーん！ふんふんふんふん………」


学校が終わると私はすこぶる上機嫌で鼻歌交じりに帰路についていた

いうて好きでもない音楽の時間に鑑賞していたものが何故か今日頭で永遠にリピートし続けているのである。え、こういうのよくあるよね？

そして鼻歌にしては割と大きい音で、周りから奇異な目で見られていたなんてのは知る由もない



「ふふふふふふーん、ふ、ふん、ふ、ふん………ただいまー」


誰もいないのが分かっているのに、ついただいまの挨拶をしてしまう癖がいつまでも抜けない。

両親は仕事だとかで世界中を飛び回っており所在不明だ。娘すら場所を知らないというのはどうしたものか。
そして最も恐ろしい点は本当に"仕事"で海外にいるのかである。以前電話がかかってきた時


「は〜あい♡元気してる私の愛しの娘A？悪いんだけど、ちょっと賭けに…ｺﾞﾎﾝｺﾞﾎﾝ、じゃなくてちょっとヘマしちゃって少し仕送りが減るわ、許してね☆」


「え、お母さんなの？いやちょ、賭けって何!?そしてただでさえギリギリの私の家計が…ﾌﾞﾂｯ、ちょ、お母さん!?」


ということだ。いや、どういうことだ。

ちなみにその月の仕送りは0円だった。酷すぎる

とまあ、なかなかに不安定なので高校になった瞬間バイトを始めた。だから部活には入っていない



「ふふふふーんっ………「おかえり、A」ぎゃあああああ！」


「そんなに驚かんといてや」


「え、侑!?」


部屋に入った途端誰もいないはずの部屋から挨拶が返ってくるなんて最早ホラーだ。驚かないわけがない。

そして私はとても重要なことに気づいた


「‥‥‥‥え、侑、その、もしや鼻歌聞こえてた？」

「ああ、あんな大きな鼻歌聞こえんはずないやろ。それにしても随分楽しそうやったな」


待って！もうAのライフはもうゼロよ！


「へ、へぇーそっかーそうなんだー…………………いや、そんなことより今日はどうしたの？」


「………………………」


あれ、なんで何も言わないんd……

・


ってそうじゃん！私まだ侑と喧嘩したまんまだったんじゃん！

え、なんでこんな大事なこと忘れてんの私。新しい恋だのなんだの言ってたからすっかり忘れてたよ

うわ、絶対侑怒ってるよ、激おこだよ！

ここは素直に謝っとこ


「「 ……侑(A)、本当にごめん！ 」」


「「 …………え？ 」」


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さて皆さん主人公の鼻歌が何の曲か分かったでしょうか(難易度は☆1くらいですね)

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