『身体探し』していた少女は違う世界で目覚める

第34話 『身体探し』とは… ページ36

駿斗｢『身体探し』って言うのはな、赤い人に殺されると同じ『昨日』を繰り返す。それは瑞希も分かるよな？｣

瑞希｢えぇ、身に染みるほど分かってますよ｣

駿斗｢だが、『身体探し』が終われば、繰り返した『昨日』の日数分、時間が過ぎ去る｣

瑞希｢……｣

駿斗｢そして、その『過ぎ去った時間』は『身体探し』をしていた君達の誰か一人がその時間を担ぐ｣

瑞希｢つまり、1人だけ時の流れが早くなるってことですね？｣

駿斗｢あぁ。そして、『過ぎ去った時間』を担いだ人は皆に忘れられる｣

瑞希｢何故ですか？｣

駿斗｢『過ぎ去った時間』を担ぐと、その人は学校から出られなくなる｣

瑞希｢それじゃあ、その人はどうするんですか？｣

駿斗｢次の『身体探し』の身体になる｣

瑞希｢つまり、貴方もその1人だったんですね？｣

駿斗｢あぁ｣

瑞希｢そうですか。教えていただきありがとうございます。それでは失礼します｣

駿斗｢どういたしまして｣

僕はハルヤ様と一緒に家帰った。

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