オッドアイ少女の泡沫

第158話 夢見るハナポンチョ ページ32

今日も今日とて、探偵団へ行く。拓也は相変わらず先に行きやがったよ。クソが。

瑞希｢やっほー！｣

アキノリ｢お！瑞希さんも来たとこだし全員集合だな！｣

ヒカリ｢瑞希！｣

瑞希｢うわっ！｣

ヒカリオロチがまた今日も抱きついてくる。

影オロチ｢ヒカリオロチ…止めろ。主が困ってる｣

ヒカリ｢えぇ｣

瑞希｢あはは…大丈夫だよ、影オロチ｣

影オロチ｢…そうか｣

瑞希｢んー、ん！｣

僕は大きく腕を開いた。

影オロチ｢？｣

瑞希｢影オロチも来る？｣

影オロチ｢いいのか？｣

瑞希｢もち！｣

影オロチ｢…それじゃあ｣

ぎゅっ！

瑞希｢ふふ！暖かい！影オロチはどう？｣

影オロチ｢…暖かい…｣

アキノリ/アヤメ｢｢羨ましい!!｣｣

瑞希｢えっ？どうしたの？｣

拓也｢あー、知らなくていいよ｣

瑞希｢ふーん、あ、それで、今回の案件は？｣

アキノリ｢あ、そうそう！今回の案件はこれだ！｣

僕は、腕に影オロチ、肩にヒカリオロチを持って、アキノリのパソコンを見る。

瑞希｢『ハナポンチョ』…。あ、あれか｣

ナツメ｢あ、瑞希の知ってる案件なんだね｣

瑞希｢うん｣

ケースケ｢あれ？てか、ハナポンチョって何？｣

アキノリ｢ハナポンチョって言うのはハナハナファミリーランドのマスコットキャラクターだったけど、そのあまりの衝撃さに2時間でその存在ごと消されたものだ｣

瑞希｢1部のファンの間では、人気が凄いらしいけどね。それで、｣

僕は、アキノリのパソコンをいじる。あ、もちろん腕に影オロチを抱えたまんまね！

瑞希｢これがハナポンチョだよ｣

僕は、ある画像を見せる。

アヤメ｢これがハナポンチョ…？｣

ケースケ｢何か、凄いんですけど…｣

ウィスパー｢右目はどうしたんですかね｣

瑞希｢さぁ？｣

アキノリ｢とにかく、行ってみよう｣

瑞希｢そうだな｣

僕達は、ハナハナファミリーランドへ行くことにした。

影オロチ｢主…そろそろ離してくれないか？｣

瑞希｢えっ？影オロチ嫌いだった？｣

影オロチ｢いや、嫌いじゃないけど…その…///｣

瑞希｢ん？｣

ヒカリ｢あー、なるほどねー。瑞希、離さないと影オロチの理性が持たなくなるぜ！｣

瑞希｢？分かった｣

僕は、影オロチを離した。

拓也｢姉ちゃーん！行くよー！｣

瑞希｢あ、うん！行こう、影オロチ！ヒカリオロチ！｣

ヒカリ｢もちろんだぜ！｣

影オロチ｢あぁ｣

僕達は、遊園地へ向かった。

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