平行三十五 ページ37
『また戻ったぞ！』
監督から｢後半はAさん出て下さい｣って言われたから今はFWの位置にいる。
｢はっ！お前、やっと来たのか｣
｢監督からスタメン外されたのかと思ったぞ｣
『なっ！煩いな！ゴッドデビは！』
｢｢俺とこいつを纏めるな！！｣｣
『は？意気投合してるからいいだろ』
｢｢良くねぇ！｣｣
『はは…！』
俺はゴッドデビを弄ってると…
｢神炎、ヒロト、灰崎、お前達に頼みがある｣
鬼道さんが俺達に話しかけて来た。
｢俺達に何の用だ？｣
｢単刀直入に言う。一星を潰して欲しい｣
『っ！』
｢一星を潰すだぁ？｣
『そ、それを何故俺にも…頼むんですか？』
｢お前達三人が的確だったからな｣
『………』
どうすればいいんだ！俺は！俺が…サッカーで誰かを潰すなんて汚ぇプレー…そんなの…！
｢頼むぞ｣
そう言って鬼道さんはポジションに戻る。
『っ……』
『(俺は…どうすれば…！)』
例え鬼道さんの頼みでも…俺は…！
『(俺はどうすればいいだ…！天馬…！)』
俺は心の中で葛藤を続ける。それは…
ピィー！
後半開始のホイッスルも聞こえなくなるほどに…。
『(このまま一星を潰すことは…本当に正しいのか？俺のこれからやることは…本当に正しいのか…？)』
自分に質問をし続けているとボールが僕の足元へやって来た。
『っ！』
｢おい神炎！やっちまいな！｣
｢裏切り者だ！そんなの…容赦いらねぇだろ？｣
『っ！』
｢やれ、神炎｣
｢(っ…すまない！一星！)｣
俺はそう思って一星に向かってボールを蹴る。
｢がはっ！｣
俺のボールが当たり一星は苦しそうな声を出す。
『っ！あ…ぁ…』
やってしまった…。後悔と罪悪感…それだけが僕の中で渦巻く。そして俺は両膝を床について両腕を抱える。
『(ゃ…ぁ……)』
《Aがそんな人とは思わなかったよ！何でこんなプレーをしたの！》
──違う！天馬！
《てめぇがそんなに汚ぇ奴とは思わなかったな》
──違う…！
『何が違うんの？
──あぁ…ぁ…
『ゃ…ぁ…』
｢…し……か……！｣
何言ってるのか…キコエナイ…。
『…て…ん…ま…！……み…ん……な』
すまない！俺は…私は…汚い奴…なんだよ……。
『ごめん……なさ…ぃ……』
そこで“私”の記憶は途切れた。
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イナイレ好き - 42話のもぐもぐの顔文字が可愛いです 更新頑張ってください (2020年3月31日 19時) (
レス) id: 573d988362 (このIDを非表示/違反報告)
リディア(プロフ) - 音原無次夏さん» なるほど…。ありがとうございます！ (2019年8月22日 0時) (レス) id: 17b91e6418 (このIDを非表示/違反報告)
音原無次夏(プロフ) - 返信遅くなり申し訳ありません。やはり、最後の〆にすると良いかと思います (2019年8月21日 23時) (レス) id: e1ca790df6 (このIDを非表示/違反報告)
リディア(プロフ) - 吹雪咲彩さん» あー…俺らイレブンに緑水ちゃんを参加させたので…すみません (2019年8月18日 16時) (レス) id: 17b91e6418 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪咲彩 - スイジュさん！”小説最強イレブン集めようぜ？”というイベントに参加しませんか？ (2019年8月10日 15時) (レス) id: 83c564a33f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スイジュ x他1人 | 作成日時：2019年4月16日 23時
