サッカー少女の告白

第235話 残像 ページ7

明日人｢あれは…なんだったんだ…｣

基山｢中国代表の人が多く見えたけど…｣

野坂｢残像効果だ｣

A｢凄い速さで動くことで、残像が残って、ああなるの｣

風丸｢残像が出来るほどのスピードで、動き回ってたってことか？｣

野坂｢彼らは、功夫をマスターしているのかもしれない。功夫の呼吸法を応用することで、瞬間的に身体能力を高めているのかも｣

A｢ちなみに言えば僕もマスターしてるよ｣

全員｢｢え……？｣｣

A｢監督に無理やりやらされてマスターした｣

つくし｢監督…もしかしてわざと…？｣

杏奈｢これに対応出来る…人を作る為に？｣

A｢それは違うと思うけど、まぁいいや｣

万作｢いいのかよ…｣

A｢まぁ、それよりあの必殺技タクティクスをどうするかを考える方が先だよ｣

野坂｢そうだね｣


みんなが考えている中、僕はチラッと中国代表を見る。


ハオ｢この試合、僕達が勝つ！そして、中華の星になってみせる！｣

シン｢それと同時に、Aを返してもらう｣

ルウ｢そうよね！あの子は彼処へは置いちゃだめ。あの人達…まぁ…イケメンの彼はともかく、他の人達はAを傷つけるだけなんだから｣

A｢…………｣


彼らの言葉でさらに疑問がグルグルと頭を駆け巡る感覚が激しくなる。


A(僕は…何者なの？何故君達が僕を知っている？あの時のアナハンくんも…同じ…。一体どうなってるの？)


分からない疑問が雁字搦めになり、答えが見えなかった。









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後半戦開始。中国がボールを持っていたが、灰崎くんがそれを奪い、『パーフェクトペンギン』を打つ。


フーチェ｢『竜神鉄扇』！｣


だけど相手のキーパーは止める。


灰崎｢ちっ！｣


次にヒロトくんが『ザ･エクスプロージョン』を打つが、これはDFの『爆喰獅子』に止められる。

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