オッドアイ少女の観察 (ページ34)

今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:76,347 hit

第319話異変？ページ34

趙金雲｢えぇ！そして、その選手を一定時間出場させなければならなかったのですが…｣

A｢前回、趙金雲は出場させて無かったからな。もしかして警告が来たのか？｣

趙金雲｢はい。なので、このまま一星くんを外すと、私の監督生命が危ういです｣

A(これだけ聞くと私利私欲だが…なにか考えがあるんだろう…)

鬼道｢…………｣

趙金雲｢なので、私に出来ることは何もありません。“私には”ね？｣

A(そう来たか…)

趙金雲の鬼道への耳打ち。少しばかりやな予感がする。だから鬼道の方へ行く。

A｢鬼道｣

鬼道｢なんだ？黒姫｣

A｢これだけは言わせろ。豪炎寺が一時的にいなくなった気持ちは分かる。だけど、“怒りで鬼道有人を見失うな”。見失えば、お前は消えるかもしれない｣

鬼道｢……忠告として聞き入れる｣

そう言って鬼道はフィールドへ上がる。そして、鬼道はフィールドにいる灰崎とヒロトに話しかける。

風丸｢黒姫、お前は今回の大会…何か知ってるのか？｣

A｢………妖狐にはまだ教えないかな？｣

風丸｢え…？｣

A｢だって、妖狐は人狼に噛まれないからね。安全だよ｣

風丸｢？？？｣

A｢まぁ、ゆっくり考えてよ｣

風丸の背中を叩いて、僕はフィールドへ上がろうとしたが…

A｢っ！｣

また頭痛だ。だけど今回のは一瞬じゃなくて、数秒続いた。

一星｢黒姫さん、大丈夫ですか？｣

頭痛でしゃがみこむ僕に一星は話しかけきた。

A｢あ、あぁ、“私”は大丈夫だ…｣

そう言って一星を見て笑うと…

一星｢っ！｣

一星は僕を見て驚いていた。

A｢？どうしたんだ？一星。“僕”の顔を何かついてるのか？｣

一星｢い、いや、なんでもない…｣

A｢そうか｣

変なの…と僕は心の中で思いながらフィールドへ上がる。

.

一星(黒姫A…“さっきの”は見間違いか？)