オッドアイ少女の観察 (ページ28)

今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:76,461 hit

第313話空亡ウィルスページ28

A｢みんなー！やっと見つけたァァ！｣

そう言ってみんなの所へ向かう。

つくし｢Aさん！どこに行ってたんですか！｣

A｢ごめんごめん、迷子になってたw｣

剛陣｢もう、出場する選手たちはフィールドに上がってるぞ｣

A｢マジか…｣

趙金雲｢おーほっほっほ！Aさんも出場選手ですよ｣

A｢うっそーん…?!そんじゃあ行ってきやす！｣

そう言って急いでフィールドへ上がる。

灰崎｢随分遅かったな｣

ヒロト｢迷子にでもなったのか？｣

A｢……まさにそれですわ｣←

灰崎｢方向音痴かよ…｣

A｢えっとね～、方向音痴の斜め上を超えるって前に拓也に言われた｣←

ヒロト｢まじかよ…｣

A｢まぁまぁ、そんなことよりも～。一星から貰った情報と全く違ってるね～｣

相手選手を見ながら言う。

A｢フィジカルな肉弾戦をするとは思えないし、あの動画に出てた選手達もいないな～｣

ヒロト｢ガセじゃねぇのか？｣

A｢そっか～。まぁ、臨機応変にプレーをすればいいか｣

灰崎｢余裕そうだな？｣

A｢まぁね｣

そう言いながらフィールドを見渡すとサタンと目が合う。すると…

A｢………マジか…｣

サタンにウィンクされた。

A(っ！)

誰かに見られてる気配がして、僕は当たりを見渡す。すると、あるオーストラリアの選手が目に入る。

A(なるほど)

ヒロト｢？どうした、黒姫｣

A｢……なんでもない｣

僕は気配の正体に気づいて、光を消す。

A(紫苑の力が先に覚醒している僕を狙いに来たのか…空亡)

今回の試合、大変そうになるな。

A(まぁ…ウィルスを送り込むってことはまだ余裕は無いんだな)

今のうちに空亡ウィルスを出すか。

A(ボールを貰って、接触と同時に空亡ウィルスを追い出すか)

そう思いながら試合は始まった。

.

.

だけど…空亡から感じる視線は敵意じゃないような気がした。