『身体探し』していた少女は知る

第79話 現状 ページ39

A｢おはようございます、月浪さん｣

トウマ｢もう体は大丈夫？この前も昨日も熱出てたみたいだから｣

A｢はい、もう大丈夫です。心配して頂きありがとうございます｣

駿斗｢俺も心配したー！｣

A｢貴方に心配されるなんて明日は槍でも降りそうですね｣

駿斗｢なんで！俺毎日、Aのことしか考えてないよ！布団の時だって、寝る時だって！｣

A｢うっわ。気持ちが悪いです。私の半径千メートル以上近づかないでください汚れますので｣

駿斗｢千メートルって一キロっ?!うわぁーん！トウマー！Aに嫌われたー！｣



そう言って駿斗は月浪トウマに抱きつく。ホ モかな？



トウマ｢うーん。でもあれは笹木さんが悪いかな｣

駿斗｢どいひー！誰か俺の味方はー！｣

A｢あると思います｣

駿斗｢0(:3 _ )〜｣

A｢あ、月浪さん。昨日の探偵団は何がありましたか？｣

トウマ｢昨日はセバスさんっていう妖怪の不祥事案件をやっていたよ｣

A｢そうなんですか…｣



セバスさんか……。これが終わったって言うことは次はツチノコ……。もうすぐ女郎蜘蛛……。あれ？そう言えば今日…ハルヤ様が荷物を纏めていたけど…まさか…。



A｢はぁ…｣



飛行機…熱帯雨林……あの人……。



駿斗｢なんだ？ため息なんかついて｣

A｢貴方の馬鹿さに呆れてさらにため息が増えました｣

駿斗｢嘘だドンドコドーン！｣

A｢黙れ｣

駿斗｢がっ！｣



鳩尾一発喰らわせば駿斗は気絶する。



トウマ｢容赦ないね｣

A｢この変態に容赦や慈悲は不要ですからね｣

トウマ｢そっか。そう言えばこれ、飲む？｣



そう取り出したのはポ〇リ…。



A｢え…。何故ですか？｣

トウマ｢熱にいいと聞いたからね｣

A｢もう下がりましたが…｣

トウマ｢でも身体は弱ってるかもしれないよ｣

A｢……はぁ…分かりました。ありがとうございます｣

僕が折れて、ポカリを貰う。

A｢飲んでもいいですか？｣

トウマ｢白月さんに渡す為に買ったものだよ。飲んでいいよ｣

A｢ありがとうございます｣



そう言って僕は一口飲む。美味しい…。何故だろう…いつものやつより美味しく感じた。

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