7 ページ7
季節は巡り、クリスマスイブにアリスがジェイドに告白したというニュースがAの耳に飛び込んできた。
Aはそのことに強い衝撃を受けた。
「ジェイドくん受け入れたのかなぁ。
告白なんてすごい。
私は絶対できないよ……」
衝撃を受け止めきれなかったAはやり場のない思いを胸に、裏庭で雨の中一人泣いていた。
それを見ていたのは。
「泣いてやがる。てことはあの二人、くっついたのか……」
「フロイド……？ 裏庭にくるなんて、めずらしいね……。てゆか、何で私が泣いてるの見てくっついたと思い込んでるの……。フロイドにジェイドくんが好きなこととか、言った覚えないんだけど」
「お前のことなら何でも知ってるよぉ。
……俺だったら、俺だったらお前にそんな顔させない。ジェイドは最高なやつだけど、納得できない。俺を見ると女はみんな頬を染めるのにさ、肝心のお前だけが……俺が欲しいのはAちゃんだけなのに」
苦しそうなフロイドにAはフロイドがどうやら自分を大切に思ってくれているらしいことを感じとった。
「うわ、その顔、まだ分かってないなぁ？」
フロイドはAの肩をがしっと掴んだ。
「俺は、お前が、好きなんだよ！ 世界で一番、大切にしたい女のコなんだ、お前は！」
「はああ？！ 私がジェイドくん好きなの知ってたんだよね？ このタイミングで告る？」
「だからだ……もうジェイドのことは忘れて俺にしとけ。俺の方が女心分かってるしー」
「分かってな……」
フロイドは今度はAを優しく抱きしめた。
「そうだよな……ずるいよな。こんなタイミング。ずるいとは思うけど、俺はどんな手を使ってもお前の心が欲しい……」
心とは言いながらも、目に欲望の色を灯していくフロイドに、Aは数ヶ月振りにやられてしまったのだった。
フロイドは今までと違って優しかった。
いつもは性急に剥ぎ取ってしまう制服も、ゆっくりボタンに手をかけ、ひとつひとつ脱がしていった。
ふたりがひとつになった頃にはクリスマスイブの日付はとうに変わり、クリスマスとなっていたのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 15人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ルスブ(プロフ) - nomnomさん» はじめまして。コメントありがとうございます！お気持ちだけでも高評価ありがとうごさいます。おっしゃる通りアイデアが先行してしまい、原作と雰囲気等、ずれてしまったようです。。！応援ありがとうございます。よろしければ続きも読んでいただけると嬉しいです。 (2021年3月9日 13時) (
レス) id: 138f943c19 (このIDを非表示/違反報告)
ルスブ(プロフ) - るっとねさん» はじめまして。コメントありがとうございます！なるほどジェイドくんだけでなくフロイドも口調、性格等ずれがあるのですね。。もっと原作をやり込んで勉強します。。！最初に書いておきたいと思います。。！ご指摘ありがとうございました。 (2021年3月9日 13時) (レス) id: 138f943c19 (このIDを非表示/違反報告)
ルスブ(プロフ) - Ruaさん» はじめまして。コメントありがとうございます！ツイステにはまったばかりで口調等よく研究せず先走って書いてしまいました。。！時間があればぜひ敬語で書き直したいと思います。。ご指摘ありがとうございました。 (2021年3月9日 13時) (レス) id: 138f943c19 (このIDを非表示/違反報告)
nomnom(プロフ) - わざと口調を変える場合を除いては、きちんとそのキャラの雰囲気を原作などで掴んでから書いてみるといいかもしれません！応援しています。更新頑張ってください！ (2021年3月9日 4時) (レス) id: dd5c3b9cdc (このIDを非表示/違反報告)
nomnom(プロフ) - すみません！！！！誤ポチで星1押してしまったんですけどあの、気持ち的には星８とか９です、、、すみません。他の方も指摘されている通り口調に違和感があったのですが、それがなかったら星10でした...アイディアはとても面白いなと思ったので、 (2021年3月9日 4時) (レス) id: dd5c3b9cdc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ルスブ | 作者ホームページ：http://twitter.com/rusbsss
作成日時：2021年3月8日 19時
