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Aは翌朝切り出した。
「あのやれなくて辛いなら違う手持ちの女の子のところ行っていいんだよ?別に」
フロイドは真顔で、
「俺お前としかやってないよ」
と告げた。
「何で……選び放題でしょ……?」
「お前一人しか大事じゃない」
「噛み跡もいっぱいで乱暴なのに、大事なわけ、ないよね」
フロイドは疑いの眼どころか心配そうな感じさえするAの視線に、困惑したようだった。
「何で信じない? ほんとに決まってるじゃん。信じてもらえるまでやらねー!」
と宣言したのだった。
その日の午後のオクタヴィネルとハーツラビュルニ寮合同の授業は自由にペアを組んで魔法薬の完成を目指すものだった。
フロイドはまっすぐAの元へ歩いてきた。
「A、俺と組んでくれないか」
Aに普通に話しかけるフロイド。
人前で話しかけられたのは初めてでびっくりするA。
一緒にマジフトを観ていたフロイドのファンのアリスが蒼白になる。
フロイドは手順があやふやであたふたするAの前に鍋をドン! と置いた。
「次、キャベツ、みじん切り」
「次、鍋底から、十回空気を含むようにかき混ぜる」
「最後、マンドラゴラの粉末、ひとつまみ投入」
動作は乱暴だが、的確にAをサポートしまくったのだ。
いつもフロイドと組んでいたジェイドはきょとんとしている。
「真面目にやってる……。フロイド気まぐれですね。アリスさん、僕と組みませんか?」
「えっ、えっ、私とですか?!」
異様にテンパりまくるアリス。
普通の様子のジェイドとは違い、窓際で作業していたアズールは何かを察したようで何も言わなかった。
フロイドはいつものように手を抜かずに地道にAと組んで、一番性能の良い魔法薬を作ったのだった。
授業の終わりにはフロイドとAは一番の出来として教師クルーウェルに褒められた。
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ルスブ(プロフ) - nomnomさん» はじめまして。コメントありがとうございます!お気持ちだけでも高評価ありがとうごさいます。おっしゃる通りアイデアが先行してしまい、原作と雰囲気等、ずれてしまったようです。。!応援ありがとうございます。よろしければ続きも読んでいただけると嬉しいです。 (2021年3月9日 13時) (レス) id: 138f943c19 (このIDを非表示/違反報告)
ルスブ(プロフ) - るっとねさん» はじめまして。コメントありがとうございます!なるほどジェイドくんだけでなくフロイドも口調、性格等ずれがあるのですね。。もっと原作をやり込んで勉強します。。!最初に書いておきたいと思います。。!ご指摘ありがとうございました。 (2021年3月9日 13時) (レス) id: 138f943c19 (このIDを非表示/違反報告)
ルスブ(プロフ) - Ruaさん» はじめまして。コメントありがとうございます!ツイステにはまったばかりで口調等よく研究せず先走って書いてしまいました。。!時間があればぜひ敬語で書き直したいと思います。。ご指摘ありがとうございました。 (2021年3月9日 13時) (レス) id: 138f943c19 (このIDを非表示/違反報告)
nomnom(プロフ) - わざと口調を変える場合を除いては、きちんとそのキャラの雰囲気を原作などで掴んでから書いてみるといいかもしれません!応援しています。更新頑張ってください! (2021年3月9日 4時) (レス) id: dd5c3b9cdc (このIDを非表示/違反報告)
nomnom(プロフ) - すみません!!!!誤ポチで星1押してしまったんですけどあの、気持ち的には星8とか9です、、、すみません。他の方も指摘されている通り口調に違和感があったのですが、それがなかったら星10でした...アイディアはとても面白いなと思ったので、 (2021年3月9日 4時) (レス) id: dd5c3b9cdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルスブ | 作者ホームページ:http://twitter.com/rusbsss
作成日時:2021年3月8日 19時