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ここまでで龍華のチームが優勝濃厚かと思われたが、応援合戦の結果が届き、夜陣のチームが体育祭総合優勝となった。

 夜陣のチームが勝利に沸く中、レーレは夜陣に訊いてみた。

「終わりよければ全て良しじゃねーか? 夜陣よ。

ところで、チームプレーすることで、確かめたいことって一体何だったんだ?」

「ん?

スポーツマンシップとやらは手段として有効か、確かめていた。

分かったことは……」

 夜陣は端正な顔を歪めて暗く笑った。

「やっぱスポーツマンシップとかありえんな。

計算と個人プレーに限る」

「うわ、こっわ。

夜陣らしいな」

 レーレは笑って言ったが、そばで会話を聞いていた柏手はカチンときたようだった。

「計算と個人プレーに限る、か。

DTM部の考えそうなことだよな」

 柏手がちくりと言ってきたので夜陣も言い返した。

「そうか。

柏手は体育委員なだけじゃなく、あの部活の部長でもあったな。

お前となら体育祭なんて回りくどい手段でなくても本業で直接対決可能だな?」

「夜陣、お前まさか、ウチの部活にイチパーセントでも勝てる見込みがあるとでも考えてるのか?

大物だな」

「はは、いずれ分かることだ」

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設定タグ:青春 , 音楽 , オリジナル   
作品ジャンル:純文学, オリジナル作品
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作者名:ルスブ | 作者ホームページ:http://twitter.com/rusbsss  
作成日時:2022年9月9日 10時

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