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#14 ページ14







「店長がもう帰っていいって〜」


元太くんがお店から出てきてそう言う。




「はいこれ、くるみちゃんの荷物」


ひょい、と渡されたカバンをお礼を言って受け取った。







「んで、彼氏さん迎えくんの?」


「今日はうみくんもバイトだから..」


「..じゃあちょっと待ってて」






裏口にもたれかかり言われた通り待っていると


表の道から自転車に乗って現れた元太くんが



「乗りな!」



と、後ろの荷台をトントン叩きながら言う。






「え..あぶないよ..わたし重いし..」


パッとしない言い訳で断るわたしを見て


「おれと一緒に帰るのやだ?」


困った顔の元太くんが首を傾げた。







「あ、ちがうのそうじゃなくて..」


「じゃ決まり!はやく乗って!」




う〜ん..またこの人のペース乗せられた..

そう反省しながら座る荷台はひんやり冷たい。






「こわい?」


「うん」


「信用ないなあ笑」


「だって自転車とか乗らなさそう..」


「いっとくけどおれ超上手いべ?」





そんな会話に2人でケタケタ笑っていたら

しっかり捕まってくださ〜い、と言って

わたしの腕を掴みお腹の前に回す。








加速していく自転車に揺られながら


眺める帰り道はなんだかいつもと違って見えた。





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設定タグ:TravisJapan , 松田元太 , 中村海人   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:生活 | 作成日時:2021年2月24日 12時

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