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今日は久しぶりの影山とデート。
学校まで迎えに来てくれるみたいだ。
A「えっと…か、影山?」
影山「!?!?よく分かったな!!!」
正門にはマスクにサングラスに帽子を被った挙動不審な男がいた。
A「何…。その格好…。」
影山「あぁ。昼神さんが一応顔は隠してけって。」
A「な、なるほど…。」
マスクとサングラスで視界が曇るのか余計に怪しく見える影山。
昼神さんの言った事も分かる。
10代でVリーグで大活躍してオリンピックに出て、おまけにこのルックス。
女性ファンもかなり多い。
CMも何本か持ってるしたまにバラエティーやスポーツ番組にも出てる。
天然キャラがいいとかまぁ色々言われてるわけで。
女の子とデートなんて…。
私は無言でサングラスを外す。
影山「あ!おい!!!」
A「帽子深く被れば大丈夫だから。このままじゃ余計怪しいよ。」
影山「怪しい!?」
A「それに…。私、飛雄の目…好き。」
そう言って目をつたうようになぞる。
影山「な、何だよ。ボケェ///」
マスクをつけてても分かるほど顔を真っ赤にして下を見る影山。
A「行こう!どこ連れてってくれるの?」
影山「あ…。」
私は影山の手を握る。
影山「お前の行きたいところ。どこでも連れてくよ。」
影山は優しく微笑んで私の手を握り返した。
どこでも連れてくよ。
それなら影山が向かう所まで連れてって欲しい。
私も一緒に行きたい。
飛雄のいる場所にいたい。
来年影山は海の向こう。
2年を埋めるには足りない…。
A「美味しいもの食べに行こう!この前険悪な雰囲気で行ったカレーは?」
影山「あそこのカレーも上手かったけど…。俺はAの作るカレーが食いてえ…。」
A「それなら後で一緒にスーパー行こうか。夜はポークカレー温玉乗せAスペシャルね!」
影山「おう!!!」
嬉しそうな顔を見て私も嬉しくなった。
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作者名:るる | 作成日時:2021年10月15日 2時