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夜景が一望できるレストラン。


私の目の前にはジャケット姿でビシッと決めてる影山。


いつもはほとんどジャージだからそれが新鮮でカッコよくてドキドキしてしまう。


何だか今日は特別なことが起こりそうな予感。


影山「それで牛島さんがよー。」


チームメイトの話をしてる影山は相変わらず。



あれ?なんか結局いつもと同じ?


今日はクリスマス。


プレゼントの交換は朝に済ませたからもうないはずだけど。



結局何もなく店をでる。


A「飛雄寒くない?」


影山「さすがにさみぃな。」


自分のポケットに私の手を握り突っ込む。



A「ん?箱?」


先程まで暗いはずだったはずの道が急にライトアップされる。


A「え!?なに!綺麗!!すごーい!!!」


感動してる私をよそにソワソワしている影山。



影山「A。」


真剣な表情。


何か決意したかのような。


A「飛雄…?」


影山「A、俺と結婚しよう。」


指輪を差し出す影山。


A「!!!!」


嬉しすぎて涙が溢れた。


影山「え!?あ、あの。急いでとかじゃなくて…その…。」


A「はい!!飛雄と結婚する!!!」


私は指輪を受け取って飛雄を強く抱きしめた。


影山「良かった…。俺はもうすぐイタリアに行く。Aが就職決まってるのも知ってる。でも、それでも…。着いてきてくれないか…?」


A「当たり前じゃん。そんなの。高校1年の春高から覚悟は決めてたよ。だってあの日、世界が影山飛雄に注目した日だから。」


影山「おう。」


私の頬を撫でる影山の手は冷たい。


そっと左手の薬指に指輪をはめてくれる。


そして目線を私に合わせると触れるだけのキスをした。


影山「断れたらどうしようかと思った。」


A「あり得ないよ。」

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作者名:るる | 作成日時:2021年10月15日 2時

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