こっぴどく振られた相手に再会したら告らせてみせます。

29話 ページ29

貴「はぁ〜。」


菅「どうしたAー。大きなため息だな。」



大きなため息をつく私の隣に座っている大天使菅原さんが顔を覗き込んでくる。



貴「い、いえ…。」


月「まぁ〜、あれだけおバカ2人と一緒に勉強したのに結果2人とも赤点ならため息も吐きたくなるよね〜。」



前の座席の月島がこちらを見ずに言ってくるのでイラッとくる。


そう、私達烏野高校バレー部は今東京に向かうバスの中。


おバカ2人を除いては…。


菅「影山も日向も頑張ったんだけどな〜。ホント惜しかったよな〜。」


あの優しい菅原さんですらも苦笑い。


というか気になっていたんですけどなんで菅原さんは私の隣に座ってるんでしょう。


菅「ま、気にしてても仕方ないべ。東京までまだ時間もあるし練習に備えて寝とくべ！」


ニカっと笑う菅原さんは私の癒し。


なんだけど、「寝とくべ！」って言ってなんで私の肩に頭を乗せているのでしょう。


心臓のバクバクが全く止まりません。


バスで絶対ならないだろうなって思っていたのだけど意外に菅原さんの寝息が安心して私もいつのまにか眠りに落ちていた。

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