こっぴどく振られた相手に再会したら告らせてみせます。

28話 ページ28

数日後


テスト前ということもあり、自主練はなしで珍しく早く帰れることになった。


貴「暑いね〜。コンビニでアイス買わない？」


影「おう。」


影山とコンビニでパピコを買って半分こする。


貴「テスト勉強どう？捗ってる？」


影「まぁまぁだな…。Aは？」


貴「いつもより頑張ってるからいい点取れそうかも。ところでさ影山君…。」


前々から思ってたことを言ってみようと思い話を変えようとすると首を傾げて頭の上にははてなマークを乗せている影山。


貴「たまーに下の名前で呼んでくれるのになんで名字に戻しちゃったの？」


影「ば！！！そんな何度も恥ずかしくていえるかボケェ…。」



ボケェに力がない影山。


貴「そっかー。影山君に下の名前で呼ばれるの嬉しいんだけどなー…。」


影「また今度な。暗くなる前に今日は帰るぞ。」


ベンチに並んで腰掛けていたのに先に立ち上がり私の頭をクシャッと撫でる。


貴「うん…。私は影山君にAって呼んでもらいたいよ。」


影「早く行くぞ！…A…。」


ボソッと聞き取りづらかったが確かに私の名前を呼んだ影山。


影山の顔を見ると少し笑ってる気がした。

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