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荒北靖友視点


A「お母さん。」


待ち合わせ場所にはAの母親がいた。


母「A。久しぶり。元気だった?お父さん混んでるみたいだから後5分で着くって………。」


Aがさっき言った通り鉄仮面だ。


Aを見て優しい顔つきをしていたが俺を見た瞬間鉄仮面になった。



荒北「あ、初めまして。自分…。」



蛇に睨まれた蛙の気分が分かる気がする。



Aが反対したのも…。


A「私の彼氏なの。」


母「A…。好きな人が出来たから尽八君との婚約破棄したのよね…?その好きな人って…。」


A「そう。こちら荒北靖友さん。同じ箱根学園で尽八さんと同じ自転車部。彼もインターハイ走ってたの。」


俺を頭のてっぺんから爪先までじろりと見るAの母親。



母「…。ダメよ。こんな不良上がりみたいな人。尽八君みたいに上品な人がAにはピッタリよ。新しい婚約者探してあげるしなんなら尽八君にもう一度話を…。」


A「お母さん、応援してくれるんじゃなかったの?私が好きな人と幸せになれるようにって。」


母「でも…。」


俺は言葉を発することが出来なかった。


見た目的に反対されて当然だ。


家柄だっていいわけじゃなく一般家庭。



父「いやぁ!遅くなった!悪かったな!ってあれ…。君確か…。」


荒北「ベプシのおっさん!!!」


父「やっぱり荒北君か!!!いやぁ久しぶりだねぇ!ん…?これはどういう状況かな?」


A「お父さん、荒北さんと知り合いなの?」


荒北「ほら、レース前日にホテルでベプシ譲ったおっさんの話したろ。」


A「えぇ!すごい偶然!」


父、母「!!!!」


父「てことは荒北君がAの彼氏か。そうかそうか。」



Aの父親は嬉しそうに俺を見つめる。


Aの母親もさっきと目付きが変わった。

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作者名:るる | 作成日時:2021年9月27日 23時

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