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A「荒北さん、ゴール前で応援してるので。」
インターハイの開会式終了後。
スタート地点に向かう荒北さんともう一度だけ話がしたくて先頭までスポドリを私に来た。
荒北「おう。ぜってー1番に福ちゃんのことゴールにつれてっからな。」
私の頭を乱暴に撫でる。
A「ちょっと!それつけたまま撫でないで下さいよ!ちゃんと洗濯してるんですか!?」
荒北「んだとてめぇ!」
東堂「あーらーきた。うるさいぞ。レース前に大声をたてるな。」
尽八さんが不機嫌そうに絡んでくる。
A「尽八さん、調子良くないんですか?今からでも黒田君と…。」
東堂「悪くない!悪くないからやめろ!今日はあかりも大事な試合で来れないからな。見ててほしかったんだが…。」
A「葛西さんも今頑張ってるんですね。一緒に頑張れるって素敵じゃないですか。」
東堂「!!!そうだな。ありがとうA。」
荒北「おい!東堂!近すぎんだよ!離れろ!」
東堂「何だと!?」
これから長距離レースが控えてるのにこの二人には笑ってしまう。
荒北「A、俺の腹、満たしてくんねぇか?」
A「そ、それって…。」
私を見てニヤリと笑う。
荒北「可愛い一言も添えてほしいなぁ〜。」
A「…。バカなこと言ってないで勝って来て下さい。勝たないと殴りますから。」
荒北「んな、ベプシ買って来て見たいなノリで…。」
ーチュッー
荒北「!!!」
新開「ヒュウ。」
福富「っふ。」
東堂「荒北お前!」
触れるだけのキスを落とし荒北さんに笑いかけた。
A「最高の走り、見せてください。貴方の3年間出しきってください!」
荒北「おう!!!」
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作者名:るる | 作成日時:2021年9月27日 23時