検索窓
今日:37 hit、昨日:1 hit、合計:12,060 hit

32 ページ32

「ねぇねぇ、荒北先輩ってカッコ良くない?」


「分かる!サイクルタイムのインタビュー良かったよね!更生したって話!」


インターハイのメンバーが確実となった荒北さん。


王者箱根学園は取材に引っ張りだこ。


A「はぁ…。」


荒北「あぁ?んだよ、俺の顔見てため息つくなんてよぉ!」



大きな口を開けて菓子パンを頬張る荒北さん。


自分の真後ろで自分の話をされているのに全く気にしていない。



A「もう、ついてますよ。全く子供じゃないんだから。」


荒北さんの口のはしについてるパンをとる。


ちなみにいつもは放っておいてもそのうち気づくだろうとスルーしていた。



「え、やっぱAさんと付き合ってるのかな?」


「仲良いよねあの二人。」



荒北「な!何だよ急に!!いつも言わねえくせによぉ!」


A「牽制です。」


荒北「はぁ?」



全く分かってなさそうな鈍感男。


いや、そこは匂いで分かろうよ。なんて思ったところで仕方がない。


A「ベプシ買ってきてください。」


荒北「あぁ?俺のやるよ。」


自分の飲みかけを渡してくる。


A「…。」


荒北「露骨に嫌そうな顔すんな!」


A「だってパンくず入ってそうですし。」


荒北「入ってねぇよ!!!ったく、これだからワガママちゃんは困んぜ!」


ブツブツ言いながらも結局自販機に向かって行く荒北さん。


「あのー、Aさんって荒北先輩と付き合ってるんですか?」


荒北さんがいなくなった瞬間後ろの女子が話しかけてきた。



A「はい。始業式の日から付き合ってます。」



残念そうにする彼女達。


荒北「ん〜。」


A「きゃ!」


私の頬に冷たい缶のベプシを当ててくる。


荒北「かーいー反応してんじゃねぇよ!おら、とっとと飲め。」


A「ありがとうございます。」


自分では気づいてないが荒北さんはモテる。


気づいてないというより興味がないのかもしれないが荒北さんが思ってる以上に荒北さんはモテるのだ。


もうすぐインターハイ。


更にモテるんじゃないかと心配していた。

33→←31



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (22 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
47人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:るる | 作成日時:2021年9月27日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。