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荒北靖友視点
俺は休日の午後Aちゃんをデートに誘った。
ーAAは東堂尽八の婚約者でありながら浮気をしているー
そんな噂が広まっていて正直心配だったからだ。
それに当事者の俺は顔を見られてないとは言え放っておくことは出来ない。
A「私人の噂なんて気にしないので。」
荒北「まぁ相手が俺だって噂まで広まらなくてよかったよ。」
A「…何故ですか？」
怪訝そうな顔をするAちゃん。
タイミング悪く車が目的地に到着し２人で降りる。
A「帰りは電車で帰るので迎えは結構です。」
運転手に一言伝え俺達は歩き出す。
A「…で？何故貴方だと噂が広まらなくてよかったんですか？」
荒北「そんなんヤバイことになるしAちゃんだって俺と噂になったら迷惑だろぉ！？俺評判よくねぇしよぉ！」
A「別に私は気にしません。お腹がすきました。中華街で食べ歩きしましょう。してみたかったんです。」
相変わらず鉄仮面でなにを考えてるかわかんねぇ。
荒北「嫌だったら殴れよぉ。」
俺はAちゃんの手を握る。
驚いた顔をしているが俺を殴ることはなくそのまま歩き始めた。
荒北「なに食べたいの？」
A「肉まんと小籠包とあ、デザートにはかき氷を食べたいです。」
食べ歩きをしてみたいというAちゃんに付き合うことにする。
A「！！これ、美味しいです。」
目を見開いてAちゃんの顔と同じぐらいの大きさの肉まんを食べてる。
荒北「んー？どれぇ？」
Aちゃんの手の中にある肉まんを無理矢理食べる。
A「ちょっと！行儀悪いですよ！」
荒北「Aちゃんからしたら食べ歩き事態行儀悪いんじゃないのぉ？」
思わず笑っちまう。
A「今日はいいんです。あ、荒北さん、ベプシ売ってます。飲みましょう。」
横浜まで来てベプシを飲みたがるAちゃん。
最近俺に色んな表情を見せてくれる。
荒北「Aちゃぁん。」
笑顔が見たくなって思いっきり変顔をする。
A「…プッ！！何なんですかその顔！アハハハハ！！！」
満面の笑みで笑ってくれるAちゃん。
彼女から目が話せなくなっていた。
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作者名：るる | 作成日時：2021年9月27日 23時
