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今日は休日。
なのに朝から電話が鳴る。
出ようか悩むがあまりにもしつこくかかってくる電話。
A「もしもし。」
荒北「おい！パパッと出れんだろぉ！」
A「何のご用でしょうか？」
荒北「今日部活休みでよぉ、今から自主練行くんだけど午後暇だからデートでもしない？」
A「練習頑張ってくださいね。」
一方的に電話を切った。
だが私は鏡に向かって化粧をし始めていた。
12時前から男子寮の近くであいつを待つ。
荒北「Aちゃん！？」
汗だくになり自転車をひいて帰ってきた。
A「行くんですよね？早く支度すませてください。」
荒北「え、シャワー浴びたいから30分待って！？」
A「15分です。校門のところで待ってるので。」
慌てて支度をした荒北靖友は20分で来た。
A「乗ってください。」
家の車を呼び荒北靖友を乗せる。
荒北「ちょっとこれはぁ…。」
A「行きたいところまで距離があるので。」
荒北靖友は遠慮がちに車に乗った。
A「出してください。」
荒北「Aちゃんの行きたいところってどこなのぉ？」
A「…横浜。」
荒北「デートスポットじゃん。もしかして俺が練習してる間に考えてくれてたぁ？」
ニヤリと私を見つめてくる。
A「尽八さんとのデートの下見です。」
荒北「んじゃ、仕方ねーから下見デートに付き合ってやっかぁ〜。」
A「誘ったのは貴方でしょ！？」
荒北「俺はデートに誘っただけじゃなぁい？」
A「はぁ…。」
分かりやすくため息をつく。
この人といると、調子が狂う。
この前まで私を避けてたくせに…。
荒北「あれだ…そのぉ…。大丈夫かぁ？」
多分荒北靖友は噂の事を気にしてくれたんだろう。
A「大丈夫もなにも尽八さんからは何も聞かれませんし、それ以前に誰も私に聞いてこないですし。」
荒北「そっか…。」
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作者名：るる | 作成日時：2021年9月27日 23時
