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―ガチャ―


小瀧君は30分もしないうちに出てきた。


小瀧「行くで。」


と思ったら出かける支度までしていて私の手首をつかんで車に乗せる。


A「えっと…小瀧君…?」


小瀧「この時間やから…間に合うな。」


小瀧君のなすがままになっていたら着いたのは私の働いてるアパレルの系列店。


だったので知り合いもいるわけで…。


「あれ?一ノ瀬さんどうしたの?」


A「私もこの状況について聞きたい…。」


小瀧「知り合いなんや。話早いな。この子に似合う洋服上から下まで全部そろえてください。」


A「え!ちょっと小瀧君どうしたの!てか何なのホントに!」


小瀧「ええから黙って言う事聞いて。」


何度か研修で会っただけの子だから仲がいいわけでもないがその子は私の好みにぴったりの洋服を選んでくれた。


A「この組み合わせめっちゃいいね。勉強になる。」


「いやいや、Aちゃんだってセンスいいしさっきまで来てた服も可愛かったよ。ありがとうございました。」


どうやら私が試着室で着替えてる間に会計を済ませてくれていたらしい小瀧君。


一体どういうことだろう。


A「小瀧君、払うよ。私ここの社員だから社割きくし。」


小瀧「社割とか言うなや笑ええよ気にしんくて。お腹すかへん?なんか食べたい物ある?」


なんだろうこの状況。


私の洋服を買ってくれて今度はお昼ご飯…。


A「パスタとか…。」


もういっそ夢だと思う事にした。


国民的アイドルが私に尽くしてくれる夢。


でなきゃなかなかにこの状況はありえない。


小瀧「ここがうまいねんて。」


ネットか何かで調べてくれた可愛らしいお店に入る。


お互いパスタを頼んで少しずつ分けあう。


こんな事前の彼氏と別れてからずっとしてないからなんだか楽しくなってきた。


小瀧「この後映画みたいねんけどええかな?いうてもさっき二度寝したふりしてチケット買ってあんねんけど。」


時間を気にしていたのはこういうことか。


自分の後輩が初主演の映画を見に行きたかったらしい。


パスタを食べ終えてまったりしてから映画館に向かった。

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Mikirange(プロフ) - お話、すごく面白かったです!また更新楽しみにしてます(^^) (2020年2月23日 17時) (レス) id: eda74efe16 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:るる | 作成日時:2020年1月25日 21時

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