偶然と勘違いで始まった恋 (ページ4)

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A「…ん？」

朝起きるといつもとは違う寝心地。

というか私の事を何かが包み込んでいる。

布団？

いや、明らかにこれは人の温もり…。

A「きゃあ！！！」

驚いたなんてもんじゃない。

顔を上げると綺麗な寝顔の小瀧君がいたのだった。

小瀧「んん…。」

私の叫び声で一度目を覚ましたが気にせず二度寝する彼。

いや、寝起き悪すぎでしょ。

A「小瀧君！起きて！！！どういうことこれ！」

小瀧「ん～。折角の休みやし寝ようや～。俺も久しぶりに昨日飲みすぎてん。」

A「寝てもいいけど一回この状況を説明してほしいんだけど…。」

小瀧「しゃあないな…。いびきかいてたで酔っ払い。」

A「嘘！」

小瀧「嘘。お休み～。」

そういってまた目を閉じる。

A「ちょっと全然意味わかんないんだけど！」

小瀧「もう。うるさいなぁ。なんもしてへんで安心しい。昨日Aちゃん飲みすぎやったから家に返すのも心配やったし俺の家連れてきたん。分かった？」

A「なんで同じベッドで寝てるの！！！」

小瀧「お客さんソファーに寝かすわけにもいかんけどここ俺ん家やし。Aちゃんええ抱き枕になってくれたわ。ジャストサイズ。」

再び私を抱きしめる。

心臓が持ちそうにない。

A「ちょっと！！」

小瀧「はぁ～。なんか目覚めてきたわ。しゃーなしやで朝飯作ってあげるからお風呂入ってき。」

昨日はいらずに寝たのを配慮してくれたのだろう。

私を洗面所に案内してくれる。

家を見渡すと程よく散らかっていてなんだか小瀧さんも普通の人なんだなって謎の安心をしてしまう。

A「ていうか家1人暮らしなのに広すぎ…。」

今度私の小さい１Kの家を見せてあげようと思ったのだった。