戻るから ページ8
DH「A！！！」
「？」
廊下の奥から、ドンへが私を呼んだ
ずんずんこちらへ近づいてくるドンへの顔は、何故だか少し怒っていた
DH「A、どこにいたの？」
「どこって…ちょっと考え事してふらふらしてただけ」
DH「心配した…もうすぐ時間なのに来ないから…」
CM「……ヒョン、僕が今引き止めちゃったんです」
DH「あ、…うん、そっか…」
そこで我に返ったようなドンへは、
やっと視界にチャンミンを入れたみたいだった
DH「行こう」
「うん…」
私の手を取ったドンへが、前をどんどん進んでく
振り返ると、少し苦笑いのチャンミンが歩き出したところだった
『このヒョンも心配性』って口パクで言った彼に、笑ってしまった
再びドンへの方を向くと、
何も言わないけど、背中が文句を言っている気がして…
「遅いから心配した」「俺の気も知らないでチャンミンと楽しそうに…」なぁんて聞こえそう
「ふふ…」
DH「…？今笑った？」
「ん？んーん(笑)」
DH「…笑ったでしょ！え、何、何だよ」
焦ったような、少し拗ねたようなドンへが振り返って横に並ぶと
私の顔を覗き込む
"Aヌナは笑ってる方が素敵ですよ"
「ううん、ごめんね、心配かけて」
DH「…別に俺がただ…」
「うん、いつも…いつも、ごめんね、ドンへ」
DH「…A？」
「…大丈夫だよね」
DH「え？」
「私、大丈夫…」
DH「…うん、大丈夫、だよ？」
「ふふ」
DH「？」
「ドンへ」
DH「ん、ん？」
「私、笑顔が素敵って言われちゃった！チャンミンに！」
DH「！…な、そ、それが何…」
「んー、あんなにイケメンに言われたらやっぱり嬉しいよね」
DH「は、はぁ；？もう、早く行くよ！」
「ドンへ」
DH「もう、チャンミンと離れた席に…」
「ドンへ、私ちゃんと笑顔になる」
DH「…ん？」
「ちゃんと、いつもの笑顔に戻る」
DH「…A？」
「ちゃんと戻るよ」
DH「…」
「だから、あまり心配しすぎないで」
DH「…うん、けど」
「ちゃんとすっきりさせて、戻るから…ドンへが言ってくれたでしょう？大丈夫って」
DH「…」
「何が大丈夫なのか、私もよく分からないんだけど(笑) …うん、きっと、何かが大丈夫になると思うから」
なんだか気持ちが本当に吹っ切れた気がした
部屋の前に着いた時には
DH「うん…頑張って、A」
ドンへはそう言ってくれた
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ルル(プロフ) - マイさん» コメントありがとうございます！引き続きお楽しみ頂けるよう頑張ります！ (2022年3月14日 7時) (
レス) id: 9ec4afd1ba (このIDを非表示/違反報告)
マイ(プロフ) - 更新ありがとうございます✩やっぱり何度でも読み返したくなる作品です！今後の展開にめちゃくちゃどきどきします~（>_<） (2022年3月14日 3時) (レス) @page48 id: 4baad1fba0 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - くまこさん» お返事遅くなってすみません！また読んでいただけて嬉しいです、、、！更新激遅ですが、たまに覗いて頂けたら嬉しいです。 (2022年1月24日 2時) (レス) id: 9ec4afd1ba (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - 更新ありがとうございます。嬉しすぎて、また最初から読み直しました。ありがとうございます (2022年1月3日 23時) (レス) id: 8ad2f05511 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - マイさん» 素敵なコメントをありがとうございます。更新ゆっくりではありますが、頑張ります！ (2021年12月30日 1時) (レス) id: 12fb071e85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルル
| 作成日時：2017年11月20日 2時
