俺のため DH ページ25
『もうすぐ着く』
『分かった』
…仕事が終わってタクシーに乗って、マンションを目指す
何て切り出したらいいんだろ
何をどう言っても、困って、少し悲しそうな顔をするAが浮かぶ
あー…
後先考えないからこんなことになるんだよな
知られたら、どんな反応するかなんて分かってたのに
.
.
「お疲れ様…うちにあがる？」
DH「う；」
扉を開いたまま、彼女の視線がじとっともう一つの部屋の扉を見ているのが分かる
DH「と、とりあえず…；」
「…」
無言で俺を見ると彼女はいつものようにキッチンへと歩いて行った
「コーヒーいる？」
DH「大丈夫だから座って」
「…」
DH「ちゃんと話すから…」
俺の言葉に、彼女が手を止めてこちらにやってくる
「…ドンへ、」
DH「ごめんなさい！！」
「…」
DH「ごめん、黙ってて…」
「…その…うん…」
DH「…勝手にこんなことして」
「…もっと早く言ってくれれば…」
DH「…止められると思ったから…言えなかったの」
「え？」
DH「Aは自分のせいで、って思うだろうから」
「！…実際そうでしょう？私があんな状態だったからドンへは…私のせいで自分の生活や時間を無駄に使って欲しくないもの…」
DH「…」
「…」
DH「そう…そうだよ！めちゃくちゃ心配で、だから俺がちょっとでも元気づけてあげられたらって思ったんだよ！でもそれは俺がAにただしてあげたかっただけなんだよ…それが苦だなんて俺はちっとも思ってない！」
「ドンへ、でも…」
DH「…俺はAと過ごした時間を無駄だとは思ってないよ？Aはそう思うの？俺がいて嫌だった？」
「ちがっ…そうじゃ、」
DH「A、呆れられても気持ち悪がられても、怒られても…変わらないよ。Aのせい、とかじゃない。俺が居たくてそうしたの。Aが困った時に一番近くで助けられるのは俺だから。俺が、そうしたかったからなの」
「…」
DH「なんで泣くの(笑) 俺が気持ち悪い(笑)？」
「ストーカーかと思って震えた…(笑)」
DH「ひど；！！ヒョンにも言われた；」
ここ最近落ち着いたはずの君が
俺の言葉に涙を流して
そして最後には笑ってくれた
まだ…まだ言えてない言葉もあるけれど
それでも、やっぱり俺はこの時間を今ここで手放すには惜しいと思ってしまう
本当に、Aのせい、じゃない
俺のため、だ
まだ、あともう少しだけこのまま…
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ルル(プロフ) - マイさん» コメントありがとうございます！引き続きお楽しみ頂けるよう頑張ります！ (2022年3月14日 7時) (
レス) id: 9ec4afd1ba (このIDを非表示/違反報告)
マイ(プロフ) - 更新ありがとうございます✩やっぱり何度でも読み返したくなる作品です！今後の展開にめちゃくちゃどきどきします~（>_<） (2022年3月14日 3時) (レス) @page48 id: 4baad1fba0 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - くまこさん» お返事遅くなってすみません！また読んでいただけて嬉しいです、、、！更新激遅ですが、たまに覗いて頂けたら嬉しいです。 (2022年1月24日 2時) (レス) id: 9ec4afd1ba (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - 更新ありがとうございます。嬉しすぎて、また最初から読み直しました。ありがとうございます (2022年1月3日 23時) (レス) id: 8ad2f05511 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - マイさん» 素敵なコメントをありがとうございます。更新ゆっくりではありますが、頑張ります！ (2021年12月30日 1時) (レス) id: 12fb071e85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルル
| 作成日時：2017年11月20日 2時
