僕らの -華- 3

2 YG ページ24

RM「……！……ヌナ？」



歓声に驚いて、ナムジュンがAを心配するように声をかける

それに続いて心配したテヒョンが真っ直ぐに駆け寄って抱きしめる

何が何だか分からない、って顔したジョングクの背中にそっと手を添えるジミンも心配そうにそちらを見つめる



TH「ヌナ？ヌナ、大丈夫？」



マイクを通さないテヒョンの声が焦ってる

それは当たり前で、

こいつがステージの上でこんなふうに泣くことなんて、滅多にないからだ

普段は…本当は…

一番情に厚くて、泣き虫のくせに…

自分が泣くのは違うから、ここまで来たのは皆のおかげだから、って

Aはいつもそうやって、強がって…



「ごめんなさい…大丈夫、大丈夫です！」



心配するARMYの声に、「大丈夫です」と何度も繰り返しては笑顔を見せるA



JN「や〜…Aがこんなになるなんて滅多にないからびっくりしましたよね」


JH「ヌナ、さっきまで舞台裏でめちゃくちゃ元気だったんですけど(笑)」



盛り上げる二人に、またAが恥ずかしそうに笑って

まだ心配そうに隣に立つテヒョンの腕を軽く叩いた

それからまた、俺を見る



「やー…すみません…なんだかあれです…こんなふうに泣くのは私には違うって分かってるんですけど…この方の顔を見たらなんか…」


YG「……え？俺？」



まさかの言葉に固まる俺と、笑ってるこいつ



「ユンギさんを見ると…今日はとても感慨深く、懐かしく、とてもありがたくて……なんでしょう、目があったら涙が出てくるようです(笑)」


YG「や〜、おまえまた涙が…笑うか泣くかどっちかにしろ」


「(笑)……皆さん、聞きました？泣いてる女にこんなこと言うなんてひどいですよね(笑)？」


JK「ヒョン、ひどいですよ〜(笑)」



にこにこマンネはいつもこいつの味方だ

まったく



「先程皆さんにこの心の中にある気持ちをどうやって伝えたらいいか…ってお話したと思うんですが……それはここにいるメンバーたちにも同じなんです」



ふぅ、

また大きな深呼吸



「さっきはユンギのことをひどいなんて言ったけど…彼といるといつも色んなことを思います。あー、あの頃めちゃくちゃ喧嘩したなぁとか(笑)」


YG「ヤー(笑)」


「皆さんがご存知の通り、ユンギはとても優しい優しい人です。私がとても悲しいことがあったとき、気付いてくれたのはユンギでしたし、『大丈夫』と…さっきのテヒョンのように抱きしめてくれたのはここにいるメンバーたちです」

3 YG→←涙より笑顔 YG

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