…SHORT STORY…♯2

だから嫌なんだ: SJ DH ページ25

うー…だから嫌なんだ



「あーあ、ヒョクチェ、彼女出来ちゃったって」



ヒョクを好きな子なんかに、勝ち目のない恋なんてしたくないのに




DH「ん、そだね〜」




俺の好きになる子って、皆ヒョクチェのことを好きなんだ






.






.







Aをいいなぁって思ったのは、仕事熱心で、責任感が強くて、格好いいなぁって…

同い年の子がそんな風に働いているのを見て俺もたくさん元気を貰って、

でも話してみたら結構子どもっぽくて、おっちょこちょいで、なんか一緒にいて面白いなぁって…

「ドンへ」って笑った顔に、きゅーんってなっちゃって…

好きかもって思った時には、


「私、ヒョクチェのこと好きだなぁ」


って…


それ聞いて、


DH「そうなんだ、いいじゃん」


って言いながらも、「またか」って結構に落ち込んでる自分






.






.





だけどヒョクチェに彼女が出来てしまって、今この子は残念って顔してる


DH「A」


「ドンへも知ってた？」


DH「…うん、会ったことある…良い子だよ」


「ふーん」


言わなきゃいいのに、嫉妬の気持ちから余計なことまで言って後悔する


Aが傷つくだけなのに…






あーーあ…なんでヒョク？


俺の方が先に仲良くなったのに…


いつも女の子に言われるんだ


"ヒョクチェくんって、魅力的だよね"


…それは傍で見てきた俺が一番良く知ってる


いつも周りを笑顔にするし、男っぽく見えてよく気遣いできるし、歯茎見えてるのに色気あるし…


体つきだって格好いいし、とにかくいいヤツだし…歯茎は見えるけど…うん、いいヤツだし…


分かるんだけど、だけど…


なんで俺の好きになる子って、皆ヒョクチェが好きになるのかなぁ…


俺の好きって気持ち、全然届かない？





「どした？なんか元気無いね」


DH「…元気ないのはそっちでしょ？」


「え？」


DH「…やけ酒手伝う？俺、飲めないけど」


「何が(笑)」


DH「…強がるなよ…ヒョクのこと、好きだったじゃん」


「…？…あー、ああ、うん(笑)」


DH「何、そのリアクション」


「好きって…そういうんじゃないよ」


DH「いいよ、誤摩化さなくたって」


「…なんでドンへ怒ってるの？」


DH「怒ってないよ」


「…あっそ」


DH「あ…」



怒らせた…？



DH「ごめ、違くて」



「…」



DH「…好き、だったでしょ？別に俺誰にも言わないし…」



「ヒョクチェのことは芸能人として好きってこと！」



・・あれ？

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