…SHORT STORY…♯2

Don't wake me up: SJ EH ページ13

EH「…」



ゆっくりと目を開けると、カーテンの隙間から朝日が彼女の髪を照らしてる



綺麗だ



白い肌の綺麗な頬から、可愛い唇



小さな肩は俺のTシャツを着てて、その姿を見るだけでも幸せで



いつもこの瞬間に思うんだ



このままこうしていたいって




こうして君を見つめていたいって



愛しくて愛しくてたまらない、大切で、好きすぎて、



大事に大事に、腕の中にぎゅっと寄せると



「…ひょくちぇ…おはよう」



EH「ん…まーだ…まだ、寝てよう」



「…いつもそれ(笑)」



EH「(笑)」



そんな君と出会ったあの夜から、俺の人生はこうして温かい朝を迎えるようになった



ーーーーー




EH「ったくあいつは…」



その頃親友ドンへは、クラブで一目惚れしたという女の子を探すんだとか言って、毎週土曜日にそのクラブに通っていた


俺を連れて←




今日も夢中で、躍る気も無いみたいだし…って退屈になった俺はフロアの方へ降りてみようかとVIPルームから出て階段を降りた


調子良い音楽に、身体を乗せれば楽しくなるかと思ったけど、こんなとこで一人で盛り上がってもなぁ…ドンへ、せめて俺にも付き合えよ



喉が渇いてカウンターで注文して飲み物を待つと、



「え、ちょっと！」


「大丈夫、ちょっとだけだから！」


「え、ま、待って…って、聞いてないし…もう…」




横を見ると一人の女の子が、人ごみに紛れてく二人の方を不満そうな顔して見ていた




EH「置いてかれた(笑)？」


「！……友だち、男の人に声かけられて…」


EH「そっか(笑) 俺も友だちが全然相手してくんないから暇で…よかったら一杯付き合ってよ」


「…でも」


EH「だいじょーうぶ、俺変な気は起こさないから(笑) それとも躍る？」


ふるふる、と彼女が首を横に振ることを予想できたのは、いかにもこの場に馴染んでないように見えたから


EH「初めて？こういうとこ来るの」


「…楽しいから行こうって友だちに誘われて…」


髪を耳にかけた彼女はやっぱり不安そうな顔…かわいい(笑)


EH「そっかぁ、どう？」


「…なんか、慣れないしで疲れちゃって…」


EH「…」


「…？」


EH「あ、いや…」



ナッツを口元に運ぶ指が綺麗で、ほうっと見入ってた


髪を流すその感じもセクシーで…


EH「…手、綺麗だね」


「…ありがとう」



ちょっとはにかむのがかわいい…



EH「…うん」


「…」


EH「…」



あれ、なんだこれ






やばいかも

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