…SHORT STORY…♯2

だから嫌なんだ: SJ EH ページ21

あー、だから嫌なんだ






DH「すみません」



目の前で店員に手を上げる親友に、





DH「彼女に水を」


「あ、すみません…」





自分の好きな人を紹介するのなんて…


だって皆、





DH「ううん、俺もお酒弱いから気持ち分かるの(笑) あ、俺にもください」


「…ありがとうございます」





ドンへのことを好きになるから






.






.





EH「じゃあ俺、こいつ送って来るから」


DH「うん！本当に今日は急に邪魔してごめんね？」


「あ、いえ…」


EH「さっさと行けよ」


DH「あは(笑) じゃあまた遊ぼうね、Aちゃん」


「あ、はい！お気を付けて」


「ばいば〜い」って愛嬌満点の笑顔で去って行くドンへを見れば、緊張してた彼女の顔も自然と綻んだ



EH「ほら、乗って」


「あ、うん」






.





.






「びっくりした、まさかドンへさんが来るなんて」


EH「…」


「寂しがりやなんだって、前にヒョクチェが言ってたもんね(笑)」


EH「ん、あー…うん」


「緊張したぁ…ドンへさんて格好いいし、スマートだし、とっても良い人だね…イメージそのままっていうか」


EH「そうか？」


そうだよ


そうやってドンへって、いいヤツなのが滲み出ちゃうし、格好いいし、女の子にはすげぇ優しいし、



EH「っていうかおまえ飲み過ぎ。いつもそんなに飲まないくせに」



俺はそんなふうに出来ないのに



「…だって…気に入られたくて…ヒョクチェの…友だちだし」


EH「…そんなにドンへ格好良かった？」


「ん？…まぁ、うん…でも…」


EH「ちゃんと紹介しよっか、今度」


「…え？」


EH「協力してあげてもいーけど」


「…私に？ドンへさん？」


EH「うん、あいついいヤツだし…彼女も確か今は居ないよ…どう？」




だから女って絶対、




「…うん、ありがと」




ドンへのこと、好きになっちゃうから





EH「…ん」









.

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