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それから２人で一緒に映画を観る事にした
観始めたのは恋愛もので…私はすっかりその世界に引き込まれていって、ぎゅうっと持っていたクッションを握りしめた
いよいよ主人公たちの距離が近づいて来た、と思ったとき…
トントン……
と隣で音がすることに気付く
トントン…
それはやむ事がなくて、ちらりと横を見るとイェソンが指先でソファの上を叩いていた。彼は正面を見たままで…
トントン…
私たちの間で鳴り続ける音…
じーっと彼の顔を見つめていると、横目でちらりと様子を伺ってきた彼とばっちり目が合った
「……！！！？？？ごほっゴッホ！！」
と思ったら彼はびっくりしたように少しだけその手を引っ込めて、飲みかけたジュースにむせている
「ちょっと、大丈夫！？」
「あ、ああ」
慌てて口の回りを拭いてあげる
「すまん…」
落ち着いてからさっき彼が引っ込めた手に優しく私のそれを重ねる
「！！」
「もう、つなぎたいなら最初からそう言えばいいでしょ？」
「！！！！！」
今度は彼が照れる番
わざとらしく咳払いなんかしちゃって前に向き直ってるけど、ぎゅっとつないだ手に力がこめられた
ほんとへんなの、急に焦って…
さっきはキスなんかしてきたくせに、こういうのは恥ずかしがるんだから…
ふふ、ちょっと湿ってるんだけど…いつからつなぎたいって思ってたの？
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映画を見終わってお風呂に入った
髪を乾かしてからリビングに戻ると開けられた窓から風が吹き込んでいた
「イェソン…？」
「おお」
ベランダに出るとイェソンは煙草を吸っていた所だった
私が近づくとそれをもみ消して、「おいで」と自分の腕の中に私をおさめる
後ろから抱きしめられたまま、２人で夜風にあたる
「おまえ、いい匂いがする」
「だってお風呂入ったばっかだもん。イェソンだってさっき入ったんだから同じ香りだよ？きっと」
「いや、そうじゃなくて…おまえの匂い」
「？…私の匂い？」
「うん」
「ふふ、どんな匂い？」
「うーん…落ち着く匂いだ…すごい、ほっとする…」
「……」
「……」
「イェソン…」
意識しないで過ごそうって決めてたのに…
その言葉にぎゅっと胸が切なくなる
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ルル(プロフ) - SK ジンニムさん» 読んでいただいてありがとうございます！他のお話もキュンキュンしてもらえるように頑張りますね＾＾ (2019年8月27日 23時) (
レス) id: 84ad280061 (このIDを非表示/違反報告)
SK ジンニム(プロフ) - こんにちは！リョウクのお話…めちゃくちゃキュンキュンしました…最高です！他の作品も頑張ってください！ (2019年8月27日 1時) (レス) id: 4e5b2c9bbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルル
| 作成日時：2015年8月13日 3時
