:7 RW ページ28
横で眠る君の髪を撫でて、その寝顔を見つめる
『私ばっかり』
君がそんなふうに思っていることは前から気付いてた
きっとそれは僕のせい…
素直に表現できない僕に、素直な君…
そんな君が可愛くて…愛しくて…いつもいじめたくなる(笑)
だけど、泣くほど不安だった？
頬に残る涙の跡をそっと拭うと
「リョウ…ク…」
寝言まで可愛い君…(笑)
初めて会った日、どうして僕のことを見てたことが分かったと思う？
それは、僕も君を見てたから…
歌うように話すその声が、素敵だなって思ったんだ…
何度か見てると君の視線に気付いて、目線を逸らしたその頬がほのかに赤く染まるのを見て…
僕の胸の奥が、じわっと熱くなるのを感じたんだ
まさか君が僕を追いかけてくるとは思ってなくて、本当はとても驚いたんだよ？
初めて会ったばかりなのに、そんな気持ちになったのは初めてで、何なのか確かめたくて…ここで手放しちゃいけないって思ったんだ…
『あの…私、リョウクさんのこと…好き…みたいです』
だけどせっかちな君の言葉で、それはすぐに分かったよ
『明日って言ったよね？』
『え？あ！…』
焦る君の声もやっぱり可愛くて、僕は笑いを堪えながら『また明日』って言ったんだっけ…
時も経って、記念日である今日…
僕だって早く君に会いたかった…
『先に寝てていいから』ため息をついてメールを送った
なのに…
『おかえりリョウク！』
なのに、それは反則じゃない？
僕が僕らしくいられなくなるのは君の前でだけ…
ううん、きっと君の前にいる僕が本当の僕…
だから抑えられなくなる前に、君を突き放そうとするのに…
『いや、あの、もう寝ようと思って…』
君にはそれも通用しない…
訳が分からない？
なんで僕が不機嫌で、なんで急に怒ってるのか…
君があまりにも可愛いことするから…
そんな君をいつも待たせてしまう僕だから…
なのに自分を止められない僕…
もっと考えて、頭の中を僕だけにして…
僕が君でいっぱいのように…
"好きだよ"
素直じゃない僕がなんとか言えるこの言葉…
それでも君は笑顔になってくれる
もっと、これからはたくさん言おうかな…
でも君が調子に乗ったら面白くないから(笑)
だけど記念日だから特別だよ？
瞳を閉じる直前に、君が好きだと言ってくれるこの声で囁いた
『愛してる』
明日の朝、君はどんな顔をするかな…
『リョウク、大好き』
そう言ってくれるかな？
素直な君が
僕の大好きなその声で
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ルル(プロフ) - SK ジンニムさん» 読んでいただいてありがとうございます！他のお話もキュンキュンしてもらえるように頑張りますね＾＾ (2019年8月27日 23時) (
レス) id: 84ad280061 (このIDを非表示/違反報告)
SK ジンニム(プロフ) - こんにちは！リョウクのお話…めちゃくちゃキュンキュンしました…最高です！他の作品も頑張ってください！ (2019年8月27日 1時) (レス) id: 4e5b2c9bbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルル
| 作成日時：2015年8月13日 3時
