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店を出て彼の姿を探すけど…
「帰っちゃたか…」
ため息をついて、店に引き返そうと振り返ると…
RW「誰が？」
「！」
店の壁に寄りかかってこちらを見ている…
「リョウクさん…」
彼はクスクス笑いながら私の前まで来ると
RW「随分急いで…誰か探してるんですか？帰っちゃったって言ってましたけど」
「あ、えーと…」
RW「…もしかして…僕ですか？」
「！そ、その…」
何も言えない私は質問の答を肯定しているようなものだった
RW「帰るなら送りますけど」
「え？」
そうして彼が待っていたタクシーに乗って送ってもらう事になった
「すみません…」
RW「いえ、僕も帰るつもりだったし」
「はあ…」
私…追いかけて、どうするつもりだったんだろう…
っていうか…この沈黙どうしよう…
「っくしゅん」
RW「…」
ああ…今日薄着しすぎたかな…
RW「すみません、冷房切ってもらっていいですか」
「！」
ちらっと横を見れば彼の視線は窓の外
「あの、ありがとうございます」
RW「僕も寒かったから」
「リョウクさんて意外と優しいですよね…」
RW「…意外と」
「え？ああ！違う！！その、なんだか最初無愛想な方だと思ったのでそれで…あ…」
RW「無愛想…」
「や、あの…」
ああ、これはまずい…って思っていると…
RW「ははっ」
「え？」
RW「あははっ、Aさん面白いね」
ふいに名前を呼ばれてどきっとする
「あの、ごめんなさい…」
RW「いや、いいんです。実際当たってるし…僕あんまりああいう場得意じゃなくて…普段は誘われても行かないんですけど、友人が何度も誘ってくれてたので…」
「そうだったんですか…」
RW「仕事上、ギャップで驚かれることよくあるし…驚きすぎて話聞いてない人とかもよくいるから(笑)」
「あ、あれはその！」
弁解しようと彼の方を向くと…あ…
いつの間にか彼はこっちを見てて…少し色気を含んだ…あの笑みで…
RW「あれは？その？」
「その…」
RW「その？」
テレビで見ていた時は天使だと思っていた彼は、ひょっとしたら本当は悪魔かもしれない…
「その、リョウクさんの声が…その…あまりにも素敵でぼーっとしちゃったんです！！ああ、もう…言わせなくても…」
RW「…」
あまりの恥ずかしさに俯いていたけれど、何も返答が無い事に不安になっていると、意外にも男らしい彼の手が私の手をきゅっと握った
え…
RW「ねえ…」
呆気にとられてその手を見ていると、耳元で彼の…
RW「なんで僕の事見てたの？」
甘い声がした…
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ルル(プロフ) - SK ジンニムさん» 読んでいただいてありがとうございます！他のお話もキュンキュンしてもらえるように頑張りますね＾＾ (2019年8月27日 23時) (
レス) id: 84ad280061 (このIDを非表示/違反報告)
SK ジンニム(プロフ) - こんにちは！リョウクのお話…めちゃくちゃキュンキュンしました…最高です！他の作品も頑張ってください！ (2019年8月27日 1時) (レス) id: 4e5b2c9bbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルル
| 作成日時：2015年8月13日 3時
