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きっと明日にはまた彼は忙しい仕事へと出かけて行くのだろう…
そんな考えを振り切って、今目の前にいるジョンスとの時間を楽しんだ
時間も夕方になって来た頃、ジョンスが私の肩を抱き寄せながら言った
「A…昨日はごめんね？記念日なのにお店も予約してなくて、急に夜中に来たりして…ご飯も準備してくれたのに…」
「ううん、会えて嬉しかったから」
「毎年…用意してた？ご飯…」
「それ聞く？重い女だと思われたくないのに…笑」
「…笑」
窓の外はすっかり暗くなって、夜景がちらほらと光っている
初めての記念日に彼がこの部屋を用意していてくれて、２人でここで暮らそう？と恥ずかしそうに笑っていたっけ…窓が大きい方が朝が気持ちいいよ？だから大きな窓のある部屋にしたんだ、とその後、得意気に胸をはっていて…
あれから４年も経ったんだ…結局一緒に過ごせた記念日はあの一回だった
それでもかかさず毎年電話をくれる彼を愛しく思ったし、週の何回かに明け方やってきては私の隣でぐっすりと眠る彼を見ては幸せに思った
素の彼が安心できる場所、帰りたい場所、そんな場所を一つでも多く作ってあげたくて、それが私であればいいなってちょっと欲張りに願いをかけて、眠る彼の髪にキスを落として…
本当に私でいいの？……ジョンス…あなたは私といて幸せかな…？
「A…」
「ん？」
「ワイン買ってくる」
「え？」
「待ってて」
「ワインって…ジョンス飲まないでしょ？」
「今日は飲みたいの、ね？だから、待ってて」
「…分かった、気をつけてね？」
「うん、行ってくる」
おつまみいるかな？そう思って簡単に作っておくことにした
作り終わっても彼はまだ帰ってこなくて、することもなく、ネットを付けて彼の記事を見つける
いくつも出るのは彼の兵役の話題。
それまでに詰められているだろう、忙しい番組出演の記事。
さらに忙しい彼のためになにかしてあげたいって思うのに、そんな彼の貴重な時間を私が使ってしまっていいのかな？なんて気持ちもあって…
そんなこと言ったら彼はきっと『そんな言い方しないで？』と笑ってくれると思うのに、じわじわ広がる嫌な気持ちにパソコンを閉じた
安心できる場所でいたいのに、１人になればいつも心がゆらゆらとしてしまう
ああ、ジョンスが帰ってくる前にこの泣き顔戻さなきゃ…
ピンポーン
「…？」
ジョンスなら鍵持ってったはずなのに…
インターフォンの前に立って思わず息をのむ
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ルル(プロフ) - SK ジンニムさん» 読んでいただいてありがとうございます！他のお話もキュンキュンしてもらえるように頑張りますね＾＾ (2019年8月27日 23時) (
レス) id: 84ad280061 (このIDを非表示/違反報告)
SK ジンニム(プロフ) - こんにちは！リョウクのお話…めちゃくちゃキュンキュンしました…最高です！他の作品も頑張ってください！ (2019年8月27日 1時) (レス) id: 4e5b2c9bbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルル
| 作成日時：2015年8月13日 3時
