検索窓
今日:10 hit、昨日:16 hit、合計:119,294 hit

変なんだ DH ページ29

俺と、ヒョクと、シウォンとA…四人はいつも一緒だった

この四人でいる時の空気感がすごく好きだったし、

俺なりに、仲のいい彼女のことも結構理解してるつもりだったんだ

Aみたいに俺を理解してくれる友だちはなかなかいないし、

俺の知らないAなんてないと思ってたくらいだった

よく笑って、

よく怒って、

頑張り屋で優しいAを、

ずっと近くで見てた

俺が一番分かってると思ってた





そう、ばかみたいだけどさ、俺の知らないAなんてないと思ってたくらいだったんだよ





だから、Aがヒョクのことを好きだと分かった時、ガクっと夢から覚めた気分だった

あ、そうなんだ…って

だから、泣いてるとこなんか見せたことのないAを、シウォンが慰めていたのを見た時、悔しかった

なんで、俺は知らなかったんだ…って





それで今日、また一つ違う顔を見た

落ち着いて、優しく、弟たちが憧れるようなヌナの一面

距離を縮めて、懐く弟たち





そんなA、知らなかったんだ…





でも、そんなのは当たり前なのかもしれない…

俺はヒョクでも、シウォンでも、テミンでもないから

そんなこと、当たり前だって分かってるのに、心にかかってるもやもやを拭えない




Aは俺の親友なのにって…

俺が一番知ってたいのにって…






それで今も、ぼんやり思った






今までAと付き合った男は、

あの日の朝食のように、

俺の知らないAの顔を、もっと知ってるんだろうなって…

それこそ、恋人と友だちの違いで、

それこそ当たり前のことなのに、

それが当たり前なのが、





なんだか嫌だった

俺の知らないAを、誰かが見てるのは、なんだか嫌だった





どうして今更になってこんなことを思うんだろう…









会えて嬉しかったはずなんだ

久しぶりにAの傍にいれて嬉しいと思ったんだ

疲れていたように見えたけど、それでも頑張ってるAに元気をもらったんだ






なのに、今はなんだか変に切ないような、もうAに会いたいと思ってる

俺ってこんなに我が儘だったかな

変なんだ

なんだかすごく変なんだよ…







あー…

またしばらく、Aに会えないんだな…

忘れ物→←待ってるんじゃない? DH



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (51 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
203人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ルル | 作成日時:2015年8月13日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。