知らない顔 DH ページ27
声のした方に、視線が集まる
「テミナ？」
TM「あ…えっと…もうすぐ迎え来ちゃうから、それまで僕とお話ししてくれない…？」
まるで小さい子どもみたいな、そんなおねだりをするテミンに、
「うん、いいよ＾＾」
優しく笑うAは、俺やキュヒョンの横を通り過ぎて、そのままテミンの隣に座った
「寝ちゃってごめんね？あ、そう言えばさっきの話だけど…」
Aはさっきと同じように皆と話しだして、
キュヒョンも自然とそちらに足を向けて、
だけど未だに俺は寝室の前で突っ立ったまま
「？…ドンへ？」
振り返った彼女が俺を呼ぶ
まただ…
さっきまですやすやと寝ていた親友は、
俺のよく知る後輩たちの前で、俺の知らない顔で微笑んでる
前にもあった…皆がが楽屋へ挨拶に来た時
あの時も、いつの間にかAが会話の中心になっていた
なんだかちょっと、戸惑う
そんな風に、まるで "綺麗なお姉さん" に見えるAを…
少なくとも俺たちの前では見ないから…
「？…どーんーへ？座れば？怒ってごめんて…」
DH「あ？うん、もう！なんで怒るんだよ」
「はいはい」
また俺も隣に腰を下ろして、ぎゅっと細い手を握った
また「はいはい」って笑ったAが、ぺちぺちとその手を叩いた
少なくとも、今まで俺は…
俺たちの前で笑うAしか見てこなかった
SHINeeの迎えに来た所で、会はお開きになった
ON「お邪魔しました！」
「また明日から頑張って！」
KY「片付けごめんなさい」
「気にしないで？」
JH「ヌナ優しい〜(笑)」
「あんたはもうちょっと気にしなさい(笑)」
JH「冗談〜！美味しかった！ごちそうさまでした！」
MH「じゃあヌナ、また」
「うん、おやすみ」
TM「あ、……おやすみなさい」
「おやすみ＾＾テミン」
CM「じゃ、僕達も」
KH「たまには連絡しないとヒチョルヒョン怒るよ」
「はいはい(笑)」
KH「…俺も」
「ん＾＾」
KH「バカヌナ…」
「え；」
DH「キュヒョナ！Aをいじめるなー！」
KH「はいはい」
DH「おい、俺だってヒョンなんだからなー？」
「あ、ドンへ」
DH「ん？なに？」
「ごめんね？休ませてくれたのに、なんかドンへに怒っちゃって…ただあの子たちの前でそういうとこ見せたくなかったから…焦って、あたっちゃったみたいで…」
申し訳無さそうにAが謝る
そんなの、謝らなくたって怒ったりしないのに…
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作者名：ルル
| 作成日時：2015年8月13日 2時
