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玄関で ページ8

「うん、オッパなら大丈夫かなって」


KH「あのヒョンだから余計にダメなのに…」


「え?」


KH「あー、うん、大丈夫…なんかほんとごめん…」


「ううん、お水一杯だけ飲んだら?」


KH「いや、もう帰る…」


「そう?あ、タクシー呼ぶよ!」


KH「うん、じゃあそれまでいさせて」


「うん………あと20分くらいで来れるって」


KH「いろいろ…ありがと」


「んーん!今日は楽しかったから…ありがとう、呼んでくれて」


KH「…楽しめた?」


「うん、なんか新鮮なメンバーだったし!面白い話も聞けたし!あ、皆が来るまでに掃除しなくちゃ…」



またぐるっとキュヒョンが部屋を見回す



KH「綺麗でしょ、普通に」


「そ?じゃあいっかな〜このくらいで(笑)」


KH「…ってか別に呼ばなくても」


「でもほら、ゲームやる気満々だったし(笑) リョウクにもクッキー!約束したし」


KH「…いっつもこんな簡単に人入れちゃうの?」


「え?簡単にって…んー、そもそもあんまり人来ないし(笑)」


KH「ヒョンたちは?」


「あー、シウォンもドンへも一回しか来たことないかな」


KH「…ヒョンは?」



その"ヒョン"は…



「…来たこと無い、けど…」


KH「ふーん…」


「何…」


KH「ま、その方がいいんじゃない?男なんて何するか分かんないし、ヌナは特に危機感ないんだから…あんまりほいほい男あげないでください」


「キュヒョナはあがってるじゃん」


KH「俺はいいんです」


「ああ、酔っぱらいだもんね(笑)」


KH「…」


「ちょっと、怒んないでよ(笑) …って、何?」



突然伸びて来た綺麗な指が、私の目の下を撫でる



「キュヒョン?」


KH「俺が寝てる間…」


「ん?」


KH「一人で泣かなかった?」







「だから、私泣いてない」


KH「(笑)」


「何よー」



ぽいっとキュヒョンの手を投げようとしたら、きゅっと手を掴まれて、なんか、優しい顔…

もう、この子は……



prrrr
「もしもし、はい!…タクシー今着いたみたい」


KH「分かった」


「気を付けて帰ってね」


KH「ほんとごめん」


「何回謝るの(笑) 今日は楽しかった!と……私も…変なとこ見せちゃって…ごめんね」


KH「やっぱ泣いてたんだ」


「もう、男は黙って女の涙は見ないふりしてよ」



情けなくてその背中を押すと、急に振り返って…



「ちょっ!」


KH「見ないふりとかできない」



なんで家に来る人は皆

玄関で抱きしめるんだろう

慣れすぎ→←また騙す



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作者名:ルル | 作成日時:2015年8月13日 1時

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