なによ… ページ25
DH「え？うん！だってAのお祝いなのに！Aのためにいろいろ買ったんだー！あ、ほら、これ新商品！新しい味だって〜あ、でもAキャラメル系嫌だったっけ？あ、これもね、なんか好きかな〜って思って！あ、ケーキね！あったよー！ほら！クリームのよりチョコのがいいよね？」
テーブルに次々と並べられて行くお菓子たち
私の好きなお菓子、なんか熟知してるし…
おまけに新商品とかに目がないってこともバレてるし…
なによ…
心配したのに…
ドンへのくせに…
DH「あ、Aお酒飲むよね？お酒はよく分かんないから適当にビール買っといた！」
にこーって笑ってる
なによ…
「もう！」
DH「いった！なんだよ〜ごめんって！今度からスマホもちゃんと持ってくって；」
叩いた腕をさすって、眉を下げてるドンへ
私って本当単純だな…
かまってちゃんなのは
私じゃないの……
「ありがと…」
DH「ん？へ？え？」
今私、嬉しいよ…
"きっといつもの僕らがどこかでAをちゃんと見ているよ"
そっか…
うん…
「キャラメル、食べてみる…ビールも飲む」
DH「え、あ、ほんと？あ、こっちのもね〜」
鼻がちょっと赤くなってるのに、
なにが嬉しいんだかにこにこしながらお菓子の説明をするドンへ
外、寒いのに…
何やってんの、ほんっと…
だから、
泣きそうになっちゃうってば…ばか…
さっきまで一人だなんて、悲しくなってたのに…
また鳴るチャイムにドンへが驚いた顔をする
DH「え、誰？こんな夜中に…」
「多分シウォンだ」
DH「え？シウォナ？」
画面で確認して、エントランスを解除する
DH「なんでシウォンが来るの？」
「なんか近くまで来たんだって！」
DH「でも…」
「ドンへ、グラス用意しといて？キッチンの棚にあるから！」
DH「…ん」
ドアを開けると…
SW「あれ、思いのほか元気？」
「ぶっ、何それ」
SW「お祝い」
「え？」
ばさっと渡されたのは大きな花束…
可愛い…
オレンジの花束からはいい香りがした
SW「A、おめでとう！夢が叶ったね」
「なんで知って…」
SW「ミナヌナが連絡くれて…祝ってやれって」
「…もう、オンニは未だに私とシウォナの仲が怪しいと思ってるから(笑)」
SW「おかげで僕はこうやって用意することができたんだけど？遅くなってごめん、開いてる花屋が少なくてちょっと遠くまで行ったんだ」
なによ…あなたまで
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作者名：ルル
| 作成日時：2015年8月13日 1時
