バカな私 ページ2
自分自身を引っ叩いてやりたくなるくらい
本当に呆れるくらいに分かっている
私ってバカだと思う
EH「え、なにこれ、こっちのがかっこいいかも」
「ヒョク好みかもね、でも色はこっちの方が似合うんじゃない？」
EH「やっぱり？今俺もそう思った(笑) Aは分かってるな、本当」
なんて笑いながら、私の頭をくしゃっとする
「…でしょ？もっと褒めていいよ(笑)？」
返事も可愛く出来ないのは、本音が見えないように…
本当はあなたのふとした言葉に、行動に、反応してしまう
だけど目の前で私に笑いかけるあなたは、
私にとって、ただの友達…
DH「二人でなぁに楽しそうに話してんの？」
それからドンへが入ってきてまたおしゃべり
まったく…少しくらい、今だけは二人にしてくれたらいいのに、なんて思ってしまう
空気の読めないドンへに言ってもきっと、何の事？ってなっちゃうんだろうな
？？マークいっぱいのドンヘの顔が想像出来て少し笑った
のもつかの間で…
EH「あ、ごめん！ちょっと電話出てくる…」
その一言に鼓動が少し早くなる気がした
彼の口から呼ばれる、特別な名前
楽しかった時間から、現実に引き戻される
DH「A、俺今日他にも気になるのあったんだけど」
ドンへが私にそう声をかけたので、我に返って今日の衣装をチェックする
何か手を動かして気を紛らわそうと思うのに、
EH「あはは、違うよ！ほんとに！す、好きだって…」
耳に届くその声に心がざわざわするのは止められなくて
くすぐったくなるような照れた声は、当然私に向けられることは無い
ヒョクには好きな人がいる
それは大切にしている恋人で
だけど私はヒョクが好きで
ただただこの想いを消す事は難しくて
友達でなら側にいれるからって
そんな私の甘ったれた欲が、また私自身を苦しめる
好きな人に好きな人がいるなんて、絶対につらいのに
私は本当にバカだなって、思うんだ
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作者名：ルル
| 作成日時：2015年8月13日 0時
