甘える才能 DH ページ10
ジミンが俺らと出会ったのはある先輩に呼ばれた飲み会でのことだった
「あ、来た来た。こっちだよ」
手を挙げて俺たちを呼ぶヒョンはよくバラエティでお世話になっている先輩
今飲んでいるから顔を出してくれと連絡が来て、俺とヒョクは挨拶しに行く事になった
EH「遅れてすみません」
「いや、いいんだよ…今日はなおまえらに会ってみたいって言ってる人がいてさ…」
ちょっと苦笑いしているヒョンに、?マークを浮かべながら二人でついて行く
「待たせてごめんね」
JM「ううん、大丈夫よオッパ。無理言ったのは私だから…あ…」
個室に入ると、何人かの見慣れた先輩たちがいて、奥の席には可愛らしい女の子が座っていた
「ほら、ジミンが会いたいって言ってた…連絡したら来てくれたんだ」
俺たちに会いたいって言ってくれたのはこの子…?
JM「はじめまして、私ジミンと言います。SJの方と会えるなんてすごく嬉しいです。さ、座ってください」
EH「あ、は、はじめまして…僕はウニョクと言います」
DH「あ、ドンへです。こちらこそよろしくお願いします」
話を聞くと先輩がやっている番組のスポンサー会社の社長令嬢で
仕事のこともあってか、先輩も頭が上がらないらしく、
時々こうやって飲みに誘われてはちょっとのわがままを聞いて上げているらしい…
今日は彼女が「SUPERJUNIORに会ってみたい」と言い出したそうなのだ
そんな面倒な話、断ればいいじゃないかって思うかもしれないけれど
そう思わせないようにできるのがジミンの凄い所だと思う
俺から見ると、ジミンは可愛がられ上手だ
JM「え、オッパ、そうなの?私もそれやってみたいな」
「じゃあ今度連れてってあげるよ」
JM「本当?嬉しい」
そしてジミンは可愛がられる事に慣れている…
だからほっとかれることが凄く嫌いみたいだった
「はは、それでどうなったんだよ」
JM「ねぇオッパ…私その話初めて聞くから…詳しく聞いていい?」
「え?ああ、ごめんごめん」
JM「あ、ごめんなさい…いいの、オッパたち楽しそうだから続けて?私ももう一回聞きたい」
「いやいや、あ、ジミンはさ…」
ジミンはやっぱりこういうの『上手い』って思っちゃう
それが天然なのか、わざとなのかは俺には分からないけれど
なんとなく後者なんじゃないかって…
甘えるってことが才能なら彼女はそれに長けてるんじゃないかなって思ったくらいだった
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作者名:ルル | 作成日時:2015年8月13日 0時