子犬 ＊ ページ24
『気をつけて、いってらっしゃい』
既に返信したっていうのに、
スマホの画面を消してはまたつけて、その文字を何度も見返す
早速、あの子からメッセージを送ってくれるなんて思ってもいなかったら
なんだか嬉しくって
女の子に、自分から連絡先を聞くなんて
とても久しぶりで
それだけで、少し緊張して
なんだかわくわくした
「ヒョン、何かいいことでもありました？」
飛行機の中、隣に座ったキュヒョンが声をかけてきた
「え？なんで？」
「さっきからにやにやしてて気持ち悪いから」
「ヤー！」
「…今朝、どこか出掛けてたんですか？」
「ん？…いや……あ！キュヒョンこっち向いて」
戸惑った表情の弟は、突然のシャッター音に今度は顔をしかめた
「なんですか」
「なんでもない」
「…マル」
「わ；！！」
「(笑)」
危うくスマホを落としそうになって、キュヒョンを睨む
「言うなって言ったろ…」
「やっぱり」
「なにが…」
「なんでもないですよ」
憎たらしく俺の真似をする弟
ああ…
どうしてあの時キュヒョンに迎えなんか…
俺だけの、温かくて可愛いあの店に
こいつが顔を出すようになったらどうしようかとひやひやする
『これから行ってきます』
メッセージを打って、キュヒョンの写真と一緒に送った
すぐに返信が返って来て
『キュヒョンさんだ、可愛いね』
は？
キュヒョンが可愛い？
『どこが？』
『大丈夫、マルも可愛いよ』
「ぷっ…(笑)」
「ヒョン？」
「え？ああ、ごめんごめん」
この数カ月、まだ数えるほどしか会ってないのに
やっぱりすべてを見透かされてるような気がして恥ずかしいのと、
こんな返し方をするくらい、少し距離が縮まったのかなって嬉しくて
なんて返そうか迷っていると、続けて送られてくるメッセージ
『もう開店だから、またね』
ちょっと残念な気持ちだけど
「頑張って」と返信してスマホを閉まった
"またね" が当たり前に返ってくるのは、
あの子と親しい間柄になったからで
その当たり前が、凄く嬉しかった
あの子の笑った顔を思い出す
ふはっ…
なんだろ
ちょっと子犬みたいだ
にこにこして、幸せそうで、温かい
再びスマホを取り出して
やっぱりその短いトーク画面を見返す
キュヒョンが「誰からですか？」なんて覗こうとしたから
見られたくなくて
"幸せな子犬"
そんな名前であの子の名前を登録し直した
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ルル(プロフ) - はなさん» 見ていただけて嬉しいです！こちらこそありがとうございます！！ (2022年4月13日 2時) (
レス) id: 9ec4afd1ba (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 期待してのぞいたら更新されていて(；A；)嬉しいです！ありがとうございます！ (2022年4月13日 0時) (レス) @page34 id: 3f48990b69 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - saya_＊さん» あんにょん、お久しぶりです＾＾おかげさまでなんとか続けています！こちらもちょこちょこと書いていきますのでよろしくお願いします＾＾！ (2019年11月10日 23時) (レス) id: 5e07b07294 (このIDを非表示/違反報告)
saya_＊(プロフ) - ルルさんあんにょん！お久しぶりです^^お元気ですか？新作ありがとうございます(*^^*)やっぱりドンヘだった！(ハート)ルルさんの優しい柔らかい雰囲気のお話大好きです♪続きもたのしみにしてますね^^ (2019年11月9日 6時) (レス) id: 2aa5de40a8 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - manmaruuさん» こんにちは！嬉しいコメントをありがとうございます！！こちらもそろそろ更新しますね＾＾これからもよろしくお願いしますー！ (2019年11月5日 10時) (レス) id: 84ad280061 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルル
| 作成日時：2019年10月26日 14時
